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「折り鶴」から逃げ続けてきた代償

今年のゴールデンウィークは、今までと違って子どもたちと過ごす時間が多かった。ついこの前までは独身男だったのに、シングルマザーと付き合い、子どもたちの親になったものだから、何が起こるかわからないものだ。

幸いにも子どもたちは私になついてくれている。
知り合ってまだ日も浅いが、とてもうれしく思う。義両親、義弟もよくしてくれているので、大変助かっている。

そんな折、天気も悪く室内で子供たちと遊んでいた時のこと。
長男坊(以下、長)がどこからか折り紙を持ってやってきた。

長「ねぇ、鶴作って遊ぼう」
俺「鶴…!?」

恥ずかしながら、私は鶴を折ったことがなかった。
遠い昔、保育園時代に折る機会があったような気がするが、折り方が難しく、断念してしまったのだ。

長「そう。羽が動くやつ作ってほしいんだけど。」
俺「羽が動くやつ…!?」

「羽が動くやつ」
こっそりスマホで調べてみると、どうやら羽が動く鶴というものがあるらしいことがわかった。レベルが高そうだ。

俺「できるかな?他のやつであそばない?紙飛行機とか」

すると長の目が潤んできて…

俺「つ、作ろう!うまくできないかもしれないけど、がんばるから!」
長「うん」

どうやら泣く寸前でとどまってくれたようだが、この後、悪戦苦闘することになる。Youtubeで降り方を説明してくれる動画を見つけるも、動きが早い笑
再生速度を遅くしても、どうやって折っているのか全然理解できなかった。

長「まだ?遅いよー」
俺「ごめんよ。なんかうまくいかなくて」

そんなときに妻がひょっこり顔を出してやってきた。

妻「なにやってるの?」
長「鶴を作ってもらってるんだけどできないんだ。かーちゃんやって?」

妻はなんなく羽が動く鶴を作って見せた。

長「いっぱい作るから、とーちゃんも鶴つくれるようになってね!」

そしてその言葉通り、鶴を作れるように2日ほど鶴を折る訓練をすることになったのである。(妻に聞けば折れるようになった…。最後の仕上げがまだマスターできていないのです…)

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