5/4 日経新聞記事Picks

こんにちは、コンサル新生児です。

本日も日経新聞朝刊の記事をPick Upしていきます!

【本日Pick Upした記事】
●米長期金利、一時3%台(P.3 総合・経済)
●建設、データで脱・労働集約(P.8 スタートアップ)

●米長期金利、一時3%台(P.3 総合・経済)
<Fact>
・5/2、米国の10年物国債利回りが一時3%台まで上昇
・3日朝時点では3%をやや下回る水準で推移
・今週のFOMCでは通常の2倍にあたる0.5%の利上げおよび国債等の保有資産を減らす量的引き締めの実施を決める予定
・現状のFRBの保有国債残高は約9兆ドルで、22年は6000億ドル、23・24年はそれぞれ1兆ドルほど減ると見込んでいる(バンクオブアメリカ目算)

<理由>
・FRBが急ピッチな金融引き締め路線へ警戒が広がり、米国債売りが加速したため

<所感>
・アメリカでは景気が過熱している故金融引き締めを行っているが、日本とここまで差がついているのはなぜか
・著者意見としては①「企業物価指数」を「消費者物価指数(CPI)」へ転嫁できていないこと②金利上昇抑制のための日銀施策が引き起こしている過度な円安による輸入物のコスト高騰
・①については、例えば米国では「企業物価指数」と「CPI」の乖離は2.1%しかなく、企業主語で見たときにコストをある程度売上で賄えている
・一方で日本においては同指数の乖離は8.8%で売上に転嫁できておらず、企業の収益力に大きな負の影響を与えていると思われる
・②については、輸出大国と言われてきた日本において円安が有利との見方もあったものの、製造拠点が海外に移っていたり、製造物の材料費が逆に為替影響で高騰したりとむしろ負の影響が大きいと思われる
・日本が特にジリ貧な状態になってしまっていると思われる。状況打開するためには、これまでのように場当たり的な止血の政策ではなく多少痛みを伴ってでも構造的な問題を解決する方向に舵を切っていかないといけないと思われるが、そういった施策を掲げると選挙で選ばれないリスクがあるというジレンマもあると思うので、一筋縄ではいかない

●建設、データで脱・労働集約(P.8 スタートアップ)
<Fact>
・AI研究で有名な東大の松尾研究所から誕生した「燈」というスタートアップが大成建設と連携し、数百ページにわたる設計図書の情報を瞬時に検索・処理できるシステムを開発
・4月に実施した実証実験では、設計変更時の費用見積の作業に要する時間が「数時間→一瞬で完了」という結果になった
・21年の建設業就業者数は482万人で、20年間で150万人減少しており人手不足が顕著

<理由>
・設計図書に記載の部品や図面、仕様といったデータをAIで解析し必要な結果をアウトプットすることにより、人間が作業するよりも飛躍的にスピードが上がった

<所感>
・特に人手不足が著しい領域では、AIによる「ありがたみ」が大きく活用が進むと思われる
・一方で、AI活用に必要な「情報のデータ化」のプロセスには一定のリソースが必要であり、大成建設のようにリソースを割くことができる規模の企業はいいが、中小規模だと紙媒体の情報をデータ化する余力もないというところが多いと思われる
・また、データ加工がもし必要な場合はさらに手間がかかり普及の障壁となるため、そもそもの「データ化をどう進めるか」および「いかに簡単にアウトプットを出せるか」というUIが肝要と思われる

Have a nice G.W. !!

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