スマホ少女は空を舞う~AI独裁を打ち砕くお気楽少女の叛逆記~ 2~4
2. はいチーズ!
「あぁっ! マジかよ……」
瑛士は混乱の中、頭を抱え込む。
ピン! チュィィィン……。
サイボストルは少女に反応し、無慈悲にも少女に照準を向けた。
猫のために危険をかえりみずに飛び出してしまった少女は、いまや恐るべき死の淵にあった。
瑛士は、父を失ったばかりで、その心の傷はまだ生々しい。これ以上命を失うことには耐えられそうになかった。
クソッ!
瑛士は飛び出すと、少女とは逆の方向に走りながらプラズマブラスターをサイボストルに向