見出し画像

エピソード(14):超現代的という意味/時には宇宙的視野で

足の裏や手のひらの表面。
いわば身体の中心から一番遠い肉体の感覚を味わう。
これは西野流呼吸法基礎のいろいろな動きに共通する、身体感覚訓練の特徴である。
私が「超」現代的と言うのは、こうした感覚である。
 
考えてみればホモ・サピエンスはこうした感覚で数万年を生きてきた。
人工物などない、天空に銀河が流れ、星の燦めく宇宙を実感しながら。
 
靴やサンダルで、足裏が地面に触れなくなったのはたかだか数千年前である。
(1991年発見の5300年前を生きたアイスマンは既に熊製の靴を履いていた(Wikipedia、URL https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3)。
 
 
世の中はどんどん便利に、どんどんバーチャルになる。
しかし、宇宙空間的な視点から見れば、われわれは稀有な地球という水の惑星で、40億年近くをかけて進化してきた生命体である。
「超現代的」稽古とは、宇宙的時空視点から我々のかけがえのない生身の身体を確認する作業であるともいえる。
 
簡単に「宇宙的時空視点」といったが、太陽系そのものが天の川銀河の中の移動体だという。
先日NHK、コズミック・フロント・ネクストでEUの観測衛星Gaia計画による、天の川銀河のデータ収集とその意義を放映した(リンク、URL https://www.nhk.jp/p/cosmic/ts/WXVJVPGLNZ/episode/te/K652VL5VWL/)。
なんと我々の太陽系は天の川銀河のより中心に近い位置から、渦状帯を通ってこれを抜け、外に向かって移動している。
それが20億年前、7億年前の生物大進化に関連するというロマン!
 
さらに500万年前には星間ガスのバブルに入り、現在は比較的安定な状態という。800万年後にはこのバブルの外に抜ける予想。
これは生物進化で哺乳動物の時間帯である。
こうした宇宙的事象の中で地球上生命、人間は進化し、生きている。
それを足底、手掌で感じながら!
 
 
Bodyworkという身体の探索では、こうした「宇宙的時空視点」に戻って、自分の感覚を都市的人工環境から解き放つ工夫はどうか、面白いのでないか?
 
最近DeepBodyとしての体幹前進運動システムを知ったが、約5億年前といわれる。
その頃太陽系は天の川銀河の渦状帯を通過中で、高放射線領域が全球凍結を惹起し、その前後に多細胞生物が進化した(タイトル図参照、出典:辻本拓司(国立天文台))。
 
すなわち地球上生命である我々は、宇宙の中の偶然により、進化して現在があるのだと理解が深まる。
2013年に打ち上げられた衛星のGaia計画という計測の10年がもたらした地動説以降の新たな宇宙像!
 
こうした時間経過を理解するなら、東洋系Bodyworkが働きかけるのは、約5億年前の脊髄Locomotion CPG、MMC( Medial Motor Column)である。
200万年前後の二足歩行とは一段階、訳が違う!
少し想像を広げ、Bodyworkに没頭する!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?