6弦0Fから学ぶラウドロックギターフレーズ&バッキングの基本
音楽業界も飽和状態となり、今では色んなジャンルが多用的に活躍する時代になりました。
もはや「今はコレだ!」みたいな縛りもなく、どんなジャンルのアーティストでも「良いものは良い!」と素直に認められる時代です。
こんな良い時代に活躍できる幸せ者たちでも、ギターアレンジには困っているはず。
今回は、ラウドロックギターフレーズやバッキングについて少し紹介します。
ラウドロックはとにかく6弦0Fから始めろ!
ラウドロックは、超簡単に言えば楽器がうるさいジャンルです。
だから、ギターもバッキバキでズキュンズキュン言わしている音色が多いのも特徴。
チューニングも1音下げとか2音下げとか色々やっていますが、どんなチューニングにしろフレットを押さえる手グセは同じです。
コレ系のギターアレンジを構築する場合は、とにかく6弦の開放弦から始めて行きます。
宇宙で表現するところのビッグバンと思ってください。
3Fか5〜8Fあたりで重いリフを構築せよ!
ラウドロックには思いギターリフがつきもの、どこで使うかは置いといて自分の引き出しにいくつか重リフを入れておく方が良いです。
大体6弦だけでリフが作れるようになれば、ミュートやナチュラルハーモニクスを入れながらカッコいいリフができてきます。
3Fのアクセントや少し怪しげに光る7や8Fを使いこなすことで、王道でありながらモダンヘヴィなギターリフが実現しますよ。
其の一:6弦3Fはアクセントに使え!
開放弦を基調としたコード進行にした場合、3Fの音色は裏側のメジャーコードになってくるので多用はNGです。
しかし「ここぞ」と言う時には、陰鬱で重苦しい世界に新鮮な風を送ってくれる音色でもあります。
音がはっきりしないアレンジや繰り返しが多いときには、アクセントとして3Fを1つカマしておくと便利。
超ヘヴィネスなギターアレンジでも、ピッキングハーモニクス+ヴィブラートでお化粧した3Fがよく使われています。
其の二:6弦5Fは「やり手」の中継ぎ役
0Fの音からすると4度上になる5Fの音は、ロックでは欠かせない音階です。
しかし、モダンヘヴィネスなラウドロックでは4度を出しすぎると若干古臭くなることも。
5Fは、3Fや7Fに移動するための中継ぎ役として多用する方が良いでしょう。
逆にサビなど歌メロ重視のアレンジの場合には、4度の音を効果的に使う方法もあります。
其の三:土クサ悪い系の6Fは中継ぎにもメインにもなる
0Fから見る6Fは-5度なので、少々マニアックな音色として敬遠されがちかもしれません。
しかしラウドロックにおいて、これほどまでに悪く男らしいオラオラな音はないでしょう。
6→5→3→0Fのコラボなんかは、メタリカを彷彿とさせる囚人系リフと言えるかもしれません。
6Fはキー的にぶつかる音色なので、アクセントとして考えられがちです。
しかし−5になる6Fは、印象的なフレーズを残せるポテンシャルを秘めた音。
中継ぎだけでなく、メインのフレーズとして前に出せる音階でもあります。
其の四:何かと使い勝手の良い7F
0Fからすれば、ちょうど5度の音になる7Fは多くのリフで多用される便利な音色です。
ハーモニーとしても1番きれいで統一感のある5度の音は、リフの中に取り入れるだけで幅が広がります。
おすすめは0からのハンマリングでの7Fや、逆に0Fへのプリング奏法。
スピード感のあるラウドなリフにポイントとして7Fの要素を取り入れれば、たちまちクラシカルでモダンな雰囲気を表現できます。
其の五:ゴシック気味に悪魔的要素を加えたい人は8Fいっぱい使って
土クサイだけじゃものたらない!
なにかレクイエム的なアレンジよ降りてこい!
と感じている方には6弦の8Fがおすすめです。
関係性的にも6度と言う悪魔数字(たまたまです)が含まれた音階なので、7→8→7→0と弾くだけで魔界に突入しちゃいます。
5Fとの相性も良いので、リフやバッキングに広がりを持たせるには最適な音じゃないでしょうか?
ただし6Fと多用すると、何やらトリッキーな感じになりすぎて迷走してしまうので注意しましょう。
6弦だけでも十分にドラマを生み出すギターフレーズ&バッキング
歪ませたエレキギターは、生音のアコギと違ってピックが擦れる音やミュート具合で色んな音色を出せるのが特徴です。
ギターが難しいと思っている方は、まずエレキギターの6弦だけで何ができるのか?を最大限やってみるのも面白いかもしれません。
それだけでもイントロバッキングぐらいは、十分に弾けるようになりますよ。
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