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【大阪市北区】樋之口町だけじゃない!天六のすぐそば「長柄」にあった河川敷不法占拠スラムとは【野獣刑事】

日本各地にあった、所謂“戦後のドサクサ”で出来上がった不法占拠スラムの数々も、時代と共にその姿を消しつつある。有名な川崎市幸区の“戸手四丁目多摩川河川敷不法占拠スラム”も、どうも最近になってスーパー堤防の建設で残っていた住居部分の大半で立ち退きが進んでいるらしい。こういう場所も早かれ遅かれ幻になってしまうのだろう。

一方、関西で最も有名な大阪市北区樋之口町の大川沿いにある不法占拠スラムは未だ現役である。すぐ隣に高級なタワマンまで建っているのに、ここはいつまで経っても無くならない。まだ暮らしている住民がいるというのがその理由らしい。

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さて今回やってきたのも、そんな樋之口町に程近い天神橋筋六丁目駅前。年がら年中土着下町民が闊歩する天神橋筋商店街の超ロングアーケード街の北の果てである。実のところ、大川沿いには樋之口町以外にももう一ヶ所“河川敷不法占拠スラム”が存在していた場所があった。今回はその現状を確認する事、それから天六の北側一帯に広がる「長柄(ながら)」という地域がどのような場所なのかを見に来た次第だ。

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