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【尼崎市】阪神出屋敷駅前、かんなみ新地と同様に消滅してしまったアーケード商店街「出屋敷中通り」を見る

街の風景も10年経てば相当変わってしまうものである。そういう意味で印象深いのが阪神工業地帯の中心、工業都市として栄えた尼崎市の「出屋敷」という地域。ここは阪神尼崎駅から普通電車に乗り換えて一駅隣のロケーションにあり、尼崎の中心繁華街の一角を成す尼崎中央商店街や三和商店街などにも近い。

阪神出屋敷駅前の商店街(2011年撮影)

裏町好きな我々からすると出屋敷と言えば戦後から長く続いてきた非合法ちょんの間地帯かんなみ新地の最寄り駅として馴染み深い場所だった。隣の尼崎駅からだと徒歩15分近く掛かるが、出屋敷駅から歩くと5分くらいで辿り着く。出屋敷駅前から連なる商店街を抜けたところ、70年間生き残ってきた尼崎屈指の色街も“市役所からの紙切れ一枚”で突然その歴史が途絶え、もうすっかり街の灯火が消えてしまった。

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