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【ガチスラム飯】区民の4人に1人が生活保護受給者のリアル貧困地域「西成区」で食らう激安“町中華”のお味【ラーメン100円】

近年、街場の何の変哲もない、地元の常連客しか相手にしていないような場末の中華料理屋の事を「町中華」と呼ぶ向きが増えてきた。どうやら2014年にライターの北尾トロ、下関マグロの両名が「町中華探検隊」なる団体を結成して主に首都圏の個人経営の大衆中華料理屋を巡ってはそのうち「散歩の達人」で連載が始まって単行本化…という広がりのようである。それ以前は存在すらしなかったキーワードだ。

それが今となってはBS放送で玉袋筋太郎が番組を始めたりエスビー食品が町中華と名前のついた合わせ調味料を販売し始めたり、なんだか商業ベース化が加速しだしている。「純喫茶ブーム」とかもそうだけど、令和という新時代を迎えて尚更“昭和レトロ”という要素がサブカル的コンテンツとしてガンガン消費される対象となりがちな傾向だ。こういうものはこっそりと内々で愉しめばこそのものなのに、堂々と表に引っ張り出されて「マツコの知らない世界」あたりで放送されるとかえって興醒めしてしまう。

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で、今回のネタは我々DEEP案内取材班がこれまでの取材活動の最中でふらりと入った「街場の中華料理屋」(これ以後、意地でも町中華とは呼ばない)の中で特に忘れられない店に出くわした経験を書き綴ろうと思う。それで「西成区役所前」にいるだけなんですけどもね、中華料理屋って下町の特権だと思っているのだが、生活保護受給者が4人に1人もいる日本最強のスラム貧困地帯である西成区こそが“下町オブ下町”と呼べるに相応しい存在じゃないですか。それならドギツそうな中華料理屋も多そうだ。やっぱりここから話を始めないと。

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