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DEEP案内タウンガイド

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あの街この街、DEEP案内編集部がくまなく訪問。後にはペンペン草も生えないくらいに書き殴る。毒舌で下品なのは仕様です。責めないで。
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記事一覧

【川崎の最果て】乗り換えで商店街を歩かされる「稲田堤駅前」の場末過ぎる風景

川崎と立川の間を片道1時間(快速だと40分)で結び、おおむね東京都と神奈川県の境を成している多摩川に沿って延々と走る「JR南武線」…ここは東京のベッドタウンである川崎市の北部と京浜工業地帯のある同市の南部を唯一繋いでいる。川崎市では一時期市営地下鉄「川崎縦貫高速鉄道」なんてものが計画されていたそうだが、それは実現には至らず、今もここが実質的な“川崎縦貫線”である。 そんな南武線における川崎市最北の駅がこちら「稲田堤駅」。ここまで来るともはや川崎よりも稲城とか府中の方が全然近

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【川崎市麻生区】川崎なのにおセレブ志向?小田急線「新百合ヶ丘」はどんな街なのか

当方、個人的には「割と物騒な事件が多い」と感じてしまう「小田急線沿線」。言わずと知れたDQNと都落ちヤクザの溜まり場である「町田」、この間無差別殺傷事件が起きた「登戸」、2017年に起きたおぞましい「座間アパート9遺体事件」があった「相武台前」、そしてつい最近では厚木市の小田急の踏切でDQNが転がしていたアルファードが線路上で立ち往生して電車に激突、車は大破、電車は脱線し、多数の小田急線ユーザーが通勤難民と化し泣きを見た。 そんな地雷臭漂う小田急線沿線でも、いわゆる高級住宅

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【八千代市】“昭和のニュータウン”を忠実に残す街・京成線「八千代台」駅前の風景を見る

最近になって、よく千葉県民の方々から「なんで東京DEEP案内は千葉に来てくれないのか」とお叱りのメールを受ける。すみません、単に当編集部から遠いので足が向かないんです。でも年に何度かは行ってますので。ええ、本当ですよ。 で、今回やってきたのは京成線でだらだらと乗っていった先にある街、千葉県八千代市の「八千代台」という街だ。地理的には“津田沼のちょい先”になるわけだが、やたらと場所が遠い印象がある。ちなみに当駅は人口19.6万余りある同市の南西部にあるが、市内の地域で最も早く

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【箕面市に新駅爆誕】悲願の延伸開業を果たした北大阪急行線の新たな終着駅「箕面萱野」を降りるとそこには何があるのか

2024年3月、鉄道業界で話題となったのが北陸新幹線の福井県延伸と、「北大阪急行電鉄」の延伸開業の二つで、北陸新幹線はサンダーバードが敦賀止まりになって北陸行くのが不便になったね、と関西人が落ち込む展開になっただけだが、北大阪急行線の方はというと54年前の大阪万博の時に開業して以来、長らく千里中央が終点だったのが北に2.5キロ伸びて、二つの駅が新規開業したという話題で盛り上がっている。 巷では北大阪急行線の延伸線開業によって北摂の住宅人気がよりシフトし、“大阪の南北格差がさ

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【軍港の街の裏側】JR横須賀線でしか行けないド下町・横須賀市「衣笠」には何があるのか

横浜からずっとずっと南に下った三浦半島の先っちょにある街「横須賀市」に足を運ぶとなれば、まず思い浮かぶのが京浜急行でビュンと行く事であろう。東京都心部からは相当な距離があるはずだが、品川から片道1時間もあれば辿り着けてギリギリ首都圏の通勤圏内に入っている。京急の快特電車は多くの通勤客や米軍関係者を乗せて軍港の街と首都とを繋いでいる。 しかしその一方で影が薄いのが「JR横須賀線」だ。総武快速線と相互乗り入れ運行をして千葉の奥地から東京・横浜を通って大船、鎌倉、逗子あたりをぐる

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【相模原市】家賃崩壊エリアの現実…青学キャンパスのある街・横浜線「淵野辺」を歩く

止まらない首都圏への人口一極集中と土地価格の上昇、だなんて何年も前から口が酸っぱくなる程言いまくっているネタだが、東京都心から電車で一時間以上掛かるような場所というのは、それとは裏腹に不人気で、賃貸住宅の需要に対して供給が過剰になっている、いわゆる「家賃崩壊」を起こしているエリアが多々ある。 そんなエリアの一つに挙げられているのが、JR横浜線の淵野辺駅周辺。町田駅から二駅の位置にあって、相模原市の中心部である相模原駅や将来リニア新幹線の駅ができる予定の橋本駅にも割と近い。

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【伏見区】赤字垂れ流しの京都市営地下鉄東西線の終着駅「六地蔵」で降りると何があるのか【宇治市】

最近しきりに財政難でヤバいと報道されまくっている京都市における市営地下鉄。その中でも特に経営状況が酷いとされているのが「東西線」である。1997年に二条-醍醐間が開業、その後に延伸を繰り返し、2008年に現在の太秦天神川-六地蔵間の全長17.5キロ、17駅の路線として成立している。地下鉄工事は地下に眠る埋蔵文化財の扱いもあって難航を極め、さらにはバブル期と重なり建設費が当初の計画段階の倍以上、5500億円にまで膨れ上がってしまった。せっかく苦労して作ったにも関わらず、地下鉄の

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【最寄り駅は阿波座】生コン会館もあるで!大阪開港の地・大阪市西区「川口居留地跡」を歩く

長引くコロナ禍のせいで強制的に“鎖国状態”になってしまい海外旅行も行けない、外国人観光客の受け入れもできない、というのが今の状況なわけだが、せっかく“第5波”の感染拡大が相当に収まって、様々な自粛や規制が解かれて日常生活を取り戻している我が国とは裏腹に、欧米やロシアなどでは未だに感染拡大傾向が続いている。 上記記事の通り、本日11月8日より外国人の入国制限が大幅に緩和されることとなった。あくまで観光客ではなくビジネス関係者と留学生を対象としたものだが、個人的な意見を述べれば

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【中央線沿線】タヌキも出る田舎町に場違いな高級タワマンを建てる「武蔵小金井」の歪な街並み

突然降って湧いたかのようなコロナ禍によって一年遅れになりながらも、結局感染収束の目処も立たないままで「2020東京五輪」は開催強行の流れに決まっているようだが、そんな東京では感染力・毒性がさらに凶悪化したインド由来の変異ウイルス“デルタ株”とやらの感染事例が相次いでいる。こんな調子で果たして、何の問題も起きずに終わるんでしょうかねえ。未だに毎日500人くらい新規感染者が出ている中では不安が募る一方ですけれども…

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【家賃崩壊】単身学生アパート多し!南河内の香り漂う大阪市最南端の下町・東住吉区「矢田」を歩く【近鉄南大阪線】

当記事は2017年9月から「大阪DEEP案内」で公開していた大阪市東住吉区矢田地域の街レポ記事を大幅加筆・写真追加の上、note上にで再公開しているものです。 二年続けてコロナ禍で迎える事となった新年度…大学や就職先へ通うために新天地で新生活を始める方々が多い季節だが、一方で大阪府大東市で女子大生が騒音トラブルと思われる理由で隣人に殺害される痛ましい事件が起きるなど、地方からの“おのぼりさん”にとって勝手の分からぬ慣れない“都会暮らし”は危険と隣り合わせである。 京都とは

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【刃傷の街大阪】女子大生殺害事件で話題沸騰の大阪府大東市「住道」はどんな街なのか【JR片町線】

今年のゴールデンウィークもコロナウイルスのせいで丸々潰された感じになっていて観光業界や飲食関係の方々はさぞかし落胆している事だろうが、それは当方も同じである。変異株によるコロナ第四波の感染拡大が収まらない中で緊急事態宣言が再発出され、首都圏と関西においては“不要不急の外出”をする事もできず、こちらもまともに取材活動もできやしない。本当に勘弁して欲しい。 だが、そんな大変な時期に大阪府大東市では物騒な事件が起きていた。2021年4月28日早朝、大東市谷川のワンルームマンション

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埼玉・朝霞女子中学生誘拐犯が大学卒業後の新天地に選んだ街「東中野」を歩く

2014年3月に埼玉県朝霞市で起きた女子中学生誘拐事件は2年以上もの空白の期間を経て、突然誘拐された女子中学生本人からの実家への電話によって急展開を迎え、犯人である千葉大工学部所属、大阪府池田市出身の23歳の大学生・寺内樺風容疑者が逃亡後自殺未遂、その後の逮捕という結末に至った。 そんな犯人と女子中学生との2年にもわたる監禁生活の殆どは千葉大学近くの千葉市稲毛区にあるアパートの一室で繰り広げられていたのだが、寺内容疑者は新宿区にある消防設備関連企業への就職が内定し、その為に

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【選ばれし民の地】日本一地価の高い住宅地と言われる「千代田区番町・麹町」を見物する【エリート天上界】

自分の夢を叶えるためだとか、就職や学業で仕方なくだとか、人々は人生の区切りとして様々な理由で東京を目指す。やれ青山だ表参道だ六本木だ麻布だ恵比寿だ代官山だ、東京発のマスメディアに喧伝される「憧れの大都会」…でもね、そんなテレビに毒された目線で東京を見るのもせいぜい上京して数年もしないくらいで、どうせ大抵の人間は稼ぎが少ないだの何だの、オノレの現実と向き合っては仕方なく板橋区とか足立区、場合によっては埼玉にまで遠ざかって、しけた住宅街のしょーもないアパートに住むのが関の山である

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【東海地方の皆様お待たせ】DEEP案内編集部謹製「名古屋圏ざっくりタウンガイド」(名古屋市16区編)

新型コロナウイルスの蔓延が再び悪化している最中、“自粛警察”といった言葉まで出てくるなんともギスギスした世の中になっていて辛いところだが、一方で「俺コロナ」で逮捕されるアホ男が続出しまくる、民度がアレな感じがしなくもない「愛知県」については当方も何度か触れてきたものの、拙著「首都圏住みたくない街」でやったような、街情報の羅列的コンテンツをまだ手掛けていなかった事に気づいた。 思えば名古屋圏(東海圏、中京圏とも)は首都圏と関西圏に次ぐ、日本第三の都市圏でありながら、その全容を

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