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尼で悪かったな

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大阪市のお隣にある阪神工業地帯の中核地域として栄えたファンキーな街「兵庫県尼崎市」に関する香ばしい話題の数々をお届けします。
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#廃墟

【尼崎市】アマの超絶昭和空間、シャッター街と化す「三和市場&ナイス市場」を見物する

阪神尼崎駅と隣の出屋敷駅の間の一帯に広がる尼崎市中心部のアーケード商店街。中央商店街と三和本通商店街以外にも、昭和の生活空間が色濃く残る市場も生き残っている。 その一つが三和本通商店街の南東側にある「三和市場」という場所。網の目のように広がるアーケード街の中にあって、さらに商店街の構造を複雑なものにしている、アマの庶民の台所の、まさしく奥座敷的スポット。

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【昭和遺産】尼崎市大庄西町の廃れ市場「大庄新市場」とその周辺の寂れた街並み

尼崎市の西部を南北に走る「尼宝線」沿いにもツッコミどころの多い物件が点在していて、武庫之荘八丁目の寂れ市場「尼宝市場」だったり南武庫之荘十~十二丁目の「守部」だったり、西大島交差点角の「西大島市場」なんかが見られるが、今回紹介するのも同じ尼宝線沿いにある物件。 尼宝線「大庄支所西」交差点前にやってきた。元々このへんは武庫郡大庄村という地域だったのが、戦前期の工業化で尼崎の人口が急増して、市街化の波に呑まれた末に昭和17(1942)年、尼崎市の一部となった場所。合併前の人口は

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【昭和遺産】尼崎市崇徳院の廃れ空間「新浜田市場&浜田中央商店街」と飯場の残骸

工場労働者の街・尼崎市に残る昭和の廃れ市場を巡るレポート、まだまだストックがあったので放出したい。今回やってきたのは国道2号線「浜田町四丁目」交差点近く。 この界隈と言えば「シャレコーベミュージアム」なる珍妙な佇まいの“頭蓋骨博物館”などという、珍スポマニアにはよく知られた施設があるんですが定休日だしたまたま前を通りがかっただけでございます。今回はここから国道2号線を渡った南側の「崇徳院」という地域に用事がある。

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【尼崎市】阪神出屋敷駅前、かんなみ新地と同様に消滅してしまったアーケード商店街「出屋敷中通り」を見る

街の風景も10年経てば相当変わってしまうものである。そういう意味で印象深いのが阪神工業地帯の中心、工業都市として栄えた尼崎市の「出屋敷」という地域。ここは阪神尼崎駅から普通電車に乗り換えて一駅隣のロケーションにあり、尼崎の中心繁華街の一角を成す尼崎中央商店街や三和商店街などにも近い。 裏町好きな我々からすると出屋敷と言えば戦後から長く続いてきた非合法ちょんの間地帯「かんなみ新地」の最寄り駅として馴染み深い場所だった。隣の尼崎駅からだと徒歩15分近く掛かるが、出屋敷駅から歩く

¥160