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尼で悪かったな

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大阪市のお隣にある阪神工業地帯の中核地域として栄えたファンキーな街「兵庫県尼崎市」に関する香ばしい話題の数々をお届けします。
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記事一覧

【尼崎市】阪神出屋敷駅前のガラガラ商業ビル「出屋敷リベル」が結構酷い件

阪神尼崎駅のすぐ隣、尼崎競艇場のある尼崎センタープール前駅の間に位置する「出屋敷駅」と言えば、アマが誇る男のための裏名所としてあまりにも名高い「かんなみ新地」の最寄り駅でもあり、「飲む打つ買う」三拍子揃ったガチなオッサンの下町・尼崎市の本領発揮ゾーンの一角を占める。 今回はそんな出屋敷駅の近くにちょっと香ばしい物件があると聞いてやってきた。かんなみ新地に遊びに来たんとちゃいますよ。各駅停車の普通電車しか止まらない不便な駅なので、結局隣の尼崎駅から歩いて来た方が早かったりする

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【尼崎市】アマの最果てにも昭和の市営住宅が!「西昆陽宮ノ北団地」を歩く

人口46万人を数える、かつて阪神工業地帯の中心として栄えた街「尼崎市」も、今となっては労働者世帯がこぞって高齢化するなどしてすっかり福祉の街に姿を変えてしまっている。そんな“アマ”と言えば工業地帯や競艇場のある海側を思い浮かべる事も多いが、市の北端部、伊丹市に接するエリアには、あまり足を運ぶきっかけもない。 というわけで、尼崎市の北の端っこには何があるのか気になったので、市北西部にある「西昆陽」という地域に足を運んだ。「昆陽」(こや)という地名を聞くと、昆陽池公園なんかもあ

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【尼崎市】アマの超絶昭和空間、シャッター街と化す「三和市場&ナイス市場」を見物する

阪神尼崎駅と隣の出屋敷駅の間の一帯に広がる尼崎市中心部のアーケード商店街。中央商店街と三和本通商店街以外にも、昭和の生活空間が色濃く残る市場も生き残っている。 その一つが三和本通商店街の南東側にある「三和市場」という場所。網の目のように広がるアーケード街の中にあって、さらに商店街の構造を複雑なものにしている、アマの庶民の台所の、まさしく奥座敷的スポット。

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【尼崎市】兵庫県屈指の在日コリアン集住地「阪神尼崎」のコリアタウンとしての姿を見る

阪神尼崎駅前「尼崎中央商店街」を歩いていると、結構頻繁に目にするのが、キムチや韓国食材を販売する店舗である。尼崎市もまた、神戸市長田区などと並ぶ兵庫県屈指の在日コリアン集住地であり、その姿を見せているのだ。 今回はそんな尼崎の中心市街地におけるコリアタウンっぷりをじっくり観察してみようと思う。ここも鶴橋商店街のある生野区と負けず劣らず凄いのだ。

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【昭和遺産】尼崎市大庄西町の廃れ市場「大庄新市場」とその周辺の寂れた街並み

尼崎市の西部を南北に走る「尼宝線」沿いにもツッコミどころの多い物件が点在していて、武庫之荘八丁目の寂れ市場「尼宝市場」だったり南武庫之荘十~十二丁目の「守部」だったり、西大島交差点角の「西大島市場」なんかが見られるが、今回紹介するのも同じ尼宝線沿いにある物件。 尼宝線「大庄支所西」交差点前にやってきた。元々このへんは武庫郡大庄村という地域だったのが、戦前期の工業化で尼崎の人口が急増して、市街化の波に呑まれた末に昭和17(1942)年、尼崎市の一部となった場所。合併前の人口は

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【昭和遺産】尼崎市崇徳院の廃れ空間「新浜田市場&浜田中央商店街」と飯場の残骸

工場労働者の街・尼崎市に残る昭和の廃れ市場を巡るレポート、まだまだストックがあったので放出したい。今回やってきたのは国道2号線「浜田町四丁目」交差点近く。 この界隈と言えば「シャレコーベミュージアム」なる珍妙な佇まいの“頭蓋骨博物館”などという、珍スポマニアにはよく知られた施設があるんですが定休日だしたまたま前を通りがかっただけでございます。今回はここから国道2号線を渡った南側の「崇徳院」という地域に用事がある。

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【昭和遺産】川のど真ん中に駅がある?!「阪神武庫川駅」と武庫川中市場を見に来た(2012年)

丹波篠山を源流に三田・宝塚を経て西宮・尼崎市境を流れ大阪湾に注ぐ「武庫川」、この川沿いにも色々と香ばしい物件が転がっていてこれまで昭和のオンボロ市場や市営住宅群なんかを観察してきたが、そう言えば一ヶ所見落としてお伝えし損ねている場所があった。 今回やってきたのは阪神本線の「武庫川駅」。尼崎市内では最も西の端にある鉄道駅でもあり、川向こうの西宮市民も多く利用する。なんともローカル感きっつい佇まいなんですけれども…

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【尼崎市】大物議員と大物犯罪者が根を下ろした土地…阪神本線「大物」を歩く(2018年)

大阪の梅田と難波、二つの都心に直結する交通至便ぶりでは関西の私鉄各社の中で一歩抜きん出た感のある「阪神電車」だが、難波方面に伸びる「阪神なんば線」(旧・阪神西大阪線)が阪神本線から枝分かれしているのが「大物駅」である。 大物…ダイモツ…関西ネイティブじゃなければ十中八九「オオモノ」と呼んでしまいそうになる駅名である。しかし各駅停車の普通しか止まらないせいで実質的な乗換駅にはなっていない。両隣の阪神尼崎、杭瀬の各駅前と比べても発展具合も微妙…

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【尼崎市】戦後のドサクサ市場が火事で消えた街「阪急塚口駅北口」の商店街(2018年)

阪神工業地帯の中枢に位置する工業都市「尼崎」も、そのイメージとは最も遠くかけ離れた内陸部を走っているのが「阪急神戸線」である。同じ尼崎市内でも阪急神戸線の駅は園田、塚口、武庫之荘と3つあり、その中でも阪急伊丹線の乗換駅となっている「塚口」は特急以外の全列車の停車駅でもあり駅前が最も発展している。 さて、そんな阪急塚口駅と言えば前回駅南口の再開発エリア「塚口さんさんタウン」のうち3番館が老朽化を理由に建て替えのため閉鎖されることをお伝えしたわけだが、今回は駅の北口に広がる商店

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【尼崎市】再開発してキレイになっても下町は下町!JR立花駅南口「フェスタ立花」を見物する(2018年)

大阪駅からJR神戸線各停電車でたったの3駅11分、JR尼崎駅のすぐ隣にある「立花駅」にやってきた。尼崎の中心市街地である阪神尼崎駅や、再開発でご立派な駅前風景を見せる隣のJR尼崎駅と比べると脇役的存在でしかないが、一応ながら尼崎市役所の最寄り駅となっている街だ。 以前は周辺の立花商店街などを含めたレポートを公開していたが、駅南口にある「フェスタ立花」と「立花ジョイタウン」の二つの商業施設だけでネタが豊富にあるので、今回は単独のレポートとして再編成したものである。

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【尼崎市】ダウンタウン浜田&松本の原風景、JR尼崎駅最寄り「下坂部市場」と廃れ商店街(2018年)

JR尼崎駅北側の潮江、下坂部といった地域、ここは言うまでもなく知られる日本のお笑い芸人界のトップスター「ダウンタウン」の浜田雅功と松本人志、そして二人の旧友で放送作家の高須光聖が生まれ育った下町風景が広がっている。 JR尼崎駅北口の再開発地域「アミング潮江」からさらに北側、潮江素盞鳴神社から塚口方面に伸びる路地に入る。この地域にある古くからの鎮守様でもあり、境内はリニューアルされ綺麗な佇まいになっている。

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【セゾン×糸井重里】バブル絶頂期の香りがする…80年代テイストの大型モール「つかしん」を語る【イトマン事件】

尼崎市の北部にある、JR宝塚線(福知山線)猪名寺駅に近い一画にちょっと古めかしさを感じる大型ショッピングセンターが鎮座している。その名も「グンゼタウンセンターつかしん」…バブル絶頂期だった昭和60(1985)年、セゾングループ創業者である堤清二が旗振り役として、グンゼ塚口工場跡地に地域密着型モールを設置したもので、既に30年以上の歴史がある。 周辺地域に競合となる大型モールが密集する中で、「チャリで買い物に来る地元民」をターゲットに独自の戦略を行っているせいか、やたらと施設

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【尼崎市】阪神出屋敷駅前、かんなみ新地と同様に消滅してしまったアーケード商店街「出屋敷中通り」を見る

街の風景も10年経てば相当変わってしまうものである。そういう意味で印象深いのが阪神工業地帯の中心、工業都市として栄えた尼崎市の「出屋敷」という地域。ここは阪神尼崎駅から普通電車に乗り換えて一駅隣のロケーションにあり、尼崎の中心繁華街の一角を成す尼崎中央商店街や三和商店街などにも近い。 裏町好きな我々からすると出屋敷と言えば戦後から長く続いてきた非合法ちょんの間地帯「かんなみ新地」の最寄り駅として馴染み深い場所だった。隣の尼崎駅からだと徒歩15分近く掛かるが、出屋敷駅から歩く

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【沖縄と尼崎】暴力団事務所は排除されても“老いてなお盛ん”なアマの琉球ゲットー「尼崎市戸ノ内町」を歩く(2023年版)

大阪市に隣接し、工業都市として戦前より栄えてきた歴史のある「尼崎市」。市外局番まで大阪市と同じ“06”だし、街の歴史も阪神工業地帯として共に歩んできたお土地柄。とりわけ有象無象のアウトローや流れ者もやってきては治安の悪さでも長年悪評を振りまいてきた。 そんな尼崎の中でも最寄りの鉄道駅からも遠く離れた市街地のド外れにあり、大阪府との境のギリギリキワッキワんところで靴下型の中州地帯が形作られる“陸の孤島”のようなロケーションに沖縄県出身者が集住する“アマの琉球ゲットー”と呼べる

¥450