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男と女と共感力

女子会というものはどうしてこんなに楽しいのだろう。

男と女は違う生物とはよく言ったものだが、
やはり男と話をしていてここまで「楽しい〜!」となったことはない。

私は夫になんでも話すタイプなので
今日も今日とて楽しかった女子会の話をする。
つまり、冒頭に書いたことをほぼそのまま夫に伝えたのだ。

女子会での会話の内容を抜粋すると以下の通りだ。
・「産休って有給休暇じゃなくて無休休暇の企業がほとんどらしいよって夫に言ったら、そうだよ?って言われてちょっとむかついちゃったんだよね」「わかる〜。知ってるマウント取るんじゃなくて、そうみたいだね、うちの会社でもそうだけど君の会社はどうなの?とか言えばいいのにね。」「そうそう、そうだよ?って言われたらもうなんも言えないじゃんね」
・「一週間前の飲み会で私がお金立て替えたんだけどまだ支払ってくれない子がいるんだよね〜」「ああ〜そういう奴って社会的信用度下がるよね。後回しにしたら絶対忘れちゃうんだからその場でお金渡せばいいのに。今時PayPayとかあるんだからさ」
・「上司の機嫌が悪くなるとさあ、怖いんだよね、物投げたりする」「男の人が怒ってるって時点で恐怖感じるし暴力的弾圧ってその人の心に響かないから意味ないよね〜」

女子なんてこのような話を3時間でも4時間でも平気でできちゃう生き物である。
ここでポイントなのが相手の意見に対して一度肯定しているということ。
お分かりいただけただろうか?
女子と会話していて否定やプライドを振りかざす返答からスタートすることはそうそうない。
もちろん仲のいい友達であれば「え〜それは違くない?」なんていうこともあるがなぜ自分はこう思うか教えてくれるし徹底的に議論してくれる。と思う。
というわけで女子と話していると共感してもらえることの方が多いので楽しいのかな?と思った。
ただしこれは仲のいい友人に限った話で、
仲がいいからこそ普段気軽に他人には言えないようなことを女子会でぶっちゃけることで、実はみんな同じようなことを思っていたのだと思えて楽しいのだと思う。
だから大抵、女子会の大半は誰かの悪口なのだ。
普段人に話せないから。

もちろん上記のことはすべて夫に話した。
夫はうんざりしているかもしれない。
産休の話なんかは私と夫の話なのだが、女は共感してほしい生き物とはよく言ったものだけど、私は本当にそう思う。夫は共感力が足りないと思う、と私は言った。
我ながら酷い女だ。別の男ならブチギレていたかもしれない。
「でも俺は君に共感されたことない気がするよ…」
「それは君が自分の話をあまりしないからじゃないか?」
ああ言えばこう言う、なのである。
それにしても男の人って仕事の話や今日あった出来事をあまり共有してくれないと思いませんか?
それは私ばかりがべらべら話しているからだろうか…。

私は大好きな人と(もちろん女友達含む)とわかり合いたいだけなのだ。
違うなら違うでいい、明確で私が納得できるような理由を述べてくれれば。

好きな人と共感したい、これは悪なのだろうか?
「パソコン壊れちゃった」「え〜辛いね」
それじゃあ解決にならないじゃないか。男は言う。
でもよく聞いてほしい。その後「何があったの?」
絶対続けて何かしら言ってくれるはずだ。
まずは共感した、ただそれだけだ。

会話を、したい。
それだけなのだ。

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