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人間=深空人説

今年2月ごろから、自分に新しい能力が備わった。

気圧の変化を頭痛で感知できる能力だ。

いらない。

いらなすぎる。

もっと時間を止めたり、透視できたり、未来が見えたり、そういう能力が良かった。

これまでは超健康優良児(自称)だったので、気圧なんて気にしたこともなかった。
雨が降ることを教えてくれるのは、頭痛ではなく雨が降る前のニオイだった。


私は怒っている。

なぜ気圧がちょっと上下するだけで振り回されなくてはならない??
気圧ってそんな偉いのか??

そして考えた。
結局気圧ってなんなん?

ここからはなんの根拠もない私のスーパー持論、いわば私の世界における気圧について喋る。
(いつもそうじゃん)

まず気圧は空気の重みのことだと思う。
山に登れば、高いところに上がった分だけ体や物にかかる空気の重みが減って、解放されたポテチはパツパツになる。
逆に低いところに行けば行くほど、乗ってくる空気の重みも量も増えて体を押し潰そうとする働きが生まれる。

え、深海のやつですやん。

深海魚は住み良い深さがみんな決まっていて、基本的にはそこにずっといる。
それを突然人間に釣り上げられ、地上に揚げられると水圧から解放され目や内臓が飛び出る。

つまり、
気圧が変化するっていうのは
魚でいったら住んでる水深勝手にいじられるみたいなこと?

それで目飛び出そうになるくらい頭痛かったり、悟空が頭の輪で締め上げられるような頭痛がでるのか。 

つまり人間は地上に足をつけている時点で、空の世界では最下層、いわゆる深空に位置しているわけだ。
※持論です

ニモがサンゴ礁の外の世界に興味を持つように、人は自分たちより上の世界に興味を持ち、高いところに登ったり、挙句スペースシャトルを作ったりしたわけだな。

え、じゃあ
ひょっとして
気圧変化で頭痛が起きない人間は、今後宇宙に住める適性があるかもしれないのでは?

では私は今年の2月から新たな能力を獲得したのではなく、
元々あった別の能力を失ったことによる副作用だったのか。

悔しい。

どこの誰に能力を奪われたのか知らないが、元々は私のものだ、返してもらわなねばならない。

私は見えざる大きな力に立ち向かうべく、仲間を集めて旅に出ることにした。

to be continue...

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