見出し画像

ヨーロッパでの大学生活

去年の10月にベルギーに来てからあと数ヶ月で1年目。
なんのために海外にまで来たのか当初の自分のビジョンを常に意識していないとすぐに周りの波に流されてしまう。


ビジョンは人によって違う。

例えば、大学での勉強を頑張るために来たのか、それともインターナショナルな友達を作るために来たのか。

わざわざ日本の大学ではなく、海を越えて違う国を数年間の生活拠点にすると決めてきたのだからよっぽど何か自分を動かすものがあってここにきたに違いない。

私の場合は、
自分が世界の中でここが私のいるべき場所だ、と思える地を見つけること。ヨーロッパの文化に浸かること。アートを堪能し知識をつけること。洋書を沢山読むこと。

これが根本にあって、これらを第一優先にして生活しなければいけない。大学はヨーロッパに滞在するためのある種の手段なだけであって私にとってAを収めることが目標ではない。

けれど大学に通いつつこの目標に向かって生活するのは少し難しい。そもそも勉強自体が大変なため自然と多くの時間を数学や統計学などに費やしてしまう。
1stセメスターは完全にこのパターンに陥ってしまったのだ。予習も復習も全てを完璧にしたくて、友達にノートを見せるために綺麗にかいてとにかくほとんどの時間を勉強に費やしていた。100%の状態じゃないと不安。ある意味、教授や親から見れば良い大学生の一例のような感じかもしれないが、自分自身の中のロールモデルとはかけ離れていた。

もしこれが、海外大学で数学と統計学に関して深く理解し立派な成績を収めることを目標に渡欧したのならこれは素晴らしい時間の使い方だが、私の場合は違うため2stセメスターからはもっと変えようと決めた。

勉強のプレッシャーをもっと減らし、本当にしたいことに時間を割かないとこちらでの3年はあっという間に終わってしまうだろう。

私の渡欧した理由は上記に挙げたものだが、意外と周りは違う。多くの人が勉強もしくは友達を沢山作るという人が多い。
何を基準にするかは人それぞれだけど、もし勉強・友達関係が自分の目標でないのなら、かなり心を強くして本当に自分がしたいことを意識しないと、この大多数の人の流れに巻き込まれてしまう。

時間だけでなくお金の使い方もそうだと思う。私もまだ1年未満しか1人暮らしをしていないので全てを分かりきったようには言えないけれども、自分が今持っている限られたリソースを何に費やすのか、どうやって時間を過ごすのか。

もし勉強第一優先の人なら、いい成績を取るために参考書やtutoring、そしてカフェでの勉強や、勉強時間を増やすために自炊時間を省くための食費にもお金をかける。そして勉強にこの何年間かの時間を費やす。

友達が第一の人なら、友達との外出・外食費、パーティーやクラブなどにお金と時間を投資する。

もちろん、極端にどちらかに振り切る必要は全くないし、途中で自分の中の心が変わって違う道の方を開拓することがあってもいい。けれど、いつでも自分がどの方向に進みたいか、羅針盤があった方が本当に行きたい道を開くことができる気がする。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?