「性依存症」という病をご存知ですか? その治療を考える第2弾!
依存症の種類
単に「依存症」と規定される状態には、色々なものがあります。
薬物(麻薬類)依存症は、その最たるものでその使用自体が犯罪と認定される行為です。
でも「依存症」とはそれだけではありません。
アルコール依存症、ニコチン依存症などはあなたの身の回りにも案外身近に存在する依存症です。身内の方がその状態で困っている方は多いかも知れません。
車の運転をすると分かっていながらも飲酒を止められないとか、タバコを吸うのを減らしたい、止めたいと思いつつ、それでも止められないという状態はすでに依存症的です。
他にもスマホ依存症や恋愛依存やSEX依存など、今時の身近な依存症が増えているのかも知れません。これらはまだ病としての社会的認知が確定的ではありませんが、近い将来には確定していくものだと思います。
最近では、「ギャンブル依存症」や「性依存症」の存在が明らかになってきました。ギャンブル依存症については、大谷選手の専属通訳であった水原氏の事件によっても「ギャンブル依存」への感心が一般化しつつあります。
しかし、日本というこの国では、昔からパチンコや公営ギャンブル(競馬・競輪・ボートなど)が定着していてそれぞれには無数の依存症の患者さん達がぶら下がっていると考えられます。その点ではとっくの昔から手当を必要とする一群の患者さんたちが存在していたのです。
ただし、パチンコをする人はすべて依存症の域にあるのかと言うとそうではなく、また公営ギャンブルの場合も自分の生活のバランスを大きくは壊さない程度内で楽しめている人は依存症とまでは言えないでしょう。
性依存症
さて、ここで私がメインにお伝えしたいのは「性依存症」の病に関する治療についてです。この依存症は俗に「痴漢行為がやめられない」とか、「盗撮がやめられない」などの一見、道徳心や自制心の欠如といった倫理観の問題に矮小化して理解されそうなことですが、実はそのようなものではないというお話をしなければなりません。
依存症の病とは、それはいけないことだということはとっくに分かっていて、にもかかわらず「止めたいと思っていても止められない」という症状にこそ依存症の依存症たる所以があるというものです。
分かりやすい例で言いますと、ニコチン依存症の方のように禁煙をしようと思い立っても、どうしてもタバコが吸いたくなるという症状と似ていると思います。
しかし、性依存症の厄介な点は痴漢行為や盗撮行為が、同時に犯罪行為になってしまうという点です。それが犯罪である以上は、何らかの法的な処罰が下ってしまうという点は、とても重大な事です。
にもかかわらず、本人の意志力や道徳心では御しきれない病である以上は治療が必要です。なぜなら、その本人にとって再犯を繰り返さないことが至上命題だからです。
そこには、その人の身の周りにいる家族や友人などのサポートを含む治療体制が確立されなければなりません。ですから、もしこの記事を読んでくださっているあなたのお身内や知人に、このような状況に苦しんでおられる方がおられたら、是非この記事を最後まで読んで頂けると幸いです。
「性依存症」治療に関する医療的ケアの状況とは?
この国の地方を含めて、アルコール依存については自助グループの存在があります。薬物依存については「ダルク」という自助グループの存在が重要な役割を果たしているようです。
ところが、「性依存症」については有効な自助グループの話はあまり聞きませんし、医療機関は「性依存症」に関する治療プログラムを実施しているところはとても少なくて、全国でさえも五指に余る程度ではないでしょうか?
これについての新しい情報があれば、私も是非知りたいところです。どなたか情報を寄せて頂けると嬉しく思います。新しくどこかで治療が始まるということは、この国においてとても重要なことなのですから。
治療プログラムとして有効な手段は「認知行動療法」と言われるものです。
全国でこの治療を行う場所が非常に少ないということは大きな問題です。
認知行動療法とは?
依存症全般に言えることですが、このような病にはカウンセリングという手法はあまり効果的ではないと思います。現段階では「認知行動療法」と言われるセラピー(治療)こそが効果てきなエビデンスのある手法として認知されているものです。
これに関する詳しい内容をお知りになりたい方は是非この続きをご覧ください。
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