そんなにウルトラマンが好きだったのか、俺

どうも、深井業です。

シン・ウルトラマンを見たので感想(所感に近いかな?)を書く。物語については極力伏せている。
あと、情緒不安定で感情がぐちゃぐちゃになってる状態で書いているので文章は支離滅裂かもしれないがそこはご容赦いただきたい。

総評「間違いなく傑作」

自分はウルトラオタクなのでかなり贔屓めの評価となっているが、それを差し引いても良かったと思う。

良かったと思うところ

ウルトラマンやるなら外せないもの、これを描写してくれたら文句なしと言えるようなものをしっかり拾ってくれたところが良かった。
これはファンやオタク向けの評価になってしまうのだが、新しいアプローチを試みながらもそういったお約束をないがしろにしなかったところはとても評価が高い。あのBGMやあのSE、あの演出など色々例はあるが、それは自分の目で確かめてほしい。

シン・ゴジラでもそうだったが、人が持っている図太さや生を諦めないある種の貪欲さ、道を切り開くために動き続ける底力を信じ、それを真摯に描いているところは特撮ものとしてしっかりしていると感じた。
特撮は子ども向けの作品である。子どもたちに夢を与え、勇気づけることが使命の一つである。だから、人間の善性を信じ、こうありたいという未来に向かって力を尽くすことを徹頭徹尾描き続けたことが、とても良いと感じた。

イマイチだと思うところ

物語が進むにつれて戦闘パートの絵面が地味になっていくところは、もう少し頑張れなかったのか、と感じた。前半ではりきり過ぎて後半力不足になってしまったのかもしれない。まあ前半と後半で戦う相手が違うので、戦い方が変わるというのは致し方ないものである。

また、後半は少し駆け足気味で、もう少し深掘りした描写があってもいいのではと思うシーンも少なくなかった。その結論に至るまでの過程が少し足りないまま物語が進むところは消化不良感が否めないが、だからといって評価が下がるというわけでもないのでこれはこれで悪くはないと思う。
もう少し頑張って欲しかったと思うところだが、尺や予算の都合でやりきれなかった可能性もある。あまり責めないようにしよう。

実は…

実は上映時間の三分の一は涙を流していた。というかほぼほぼ毎秒涙目になりながら見ていた。

前半はウルトラマンのお約束がしっかり描写されているところや懐かしいBGMやSEが流れたりするところで涙が出ていたが、後半は、ウルトラマンが地球のために戦いたいと願う気持ち、そしてそれを助けようと人がウルトラマンに手を差し伸べる描写に、思わず涙してしまった。

ウルトラマンは神ではない。意志を持ち自分が信じた道を歩もうとする、我々地球人と同じ生命である。
彼が思いを貫き、立ち、戦い続けたこと。それが嬉しくて、愛おしくてたまらなかった。

空想と浪漫。そして、友情。
キャッチコピー1
そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。
キャッチコピー2

キャッチコピーに偽りはなかった。ウルトラマンは人間が好きで、そして人間と友情を育んだ。いつの世も、ウルトラマンは我々人間を信頼してくれた。当たり前で、でも忘れてたことを、改めて教えてくれた。

ありがとう、ウルトラマン。

終わりに

シン・ウルトラマン、とても面白かった。
シン・ゴジラみたいな作品を期待すると少し肩透かしを食らうかもしれないが、それでも素晴らしい作品に違いないので是非見ていただきたい。

最後に一つ。
クレジットにちゃんとあの人の名前があったこと、とても嬉しかった。


シン・ウルトラマンは5/13から全国の劇場で公開中。