15歳(50歳も)フィリピンで刺激を受ける②
中3の娘の夏休みを利用してフィリピンに来ている。
日曜日はクリスチャンの先生に誘われて、台湾在住のハルコさんと小6の息子さん、台湾の高校生男子と娘の5人で教会主催の勉強会にお邪魔した。
先生は牧師さんとともに毎週、貧困層のお子さんたちに勉強を教えているのだとか。15歳くらいまでの子だどもたちが20数人。空き地で授業を受けていた。
電気も水道もない地域で、先生曰く「家族計画というものを知らない」から、きょうだいが10人以上いるそう。フィリピンの公教育も授業料はかからないとのことだけど、このあたりは学校に通えていない子も多いと説明を受けた。
事前に先生に「何か子どもたちにできることはないか?」とヒアリングしたら、差し入れを持ってきてほしいとのこと。
先生の娘さんとボーイフレンドが車で迎えに来てくれたので、道すがら地元の人たち御用達のスーパーに寄ってもらってハルコさんとパンや肉、卵、チーズ、フルーツ、牛乳を買おうとしたら、娘さんが「差し入れはお菓子とジュースがいい」という。
キッチンがないからだそう。それならばと、サンドイッチを買おうとしたら、やっぱりスナックがいいという。1か月分として4種類のお菓子を30個ずつ用意したら、なんと先生たちは1日で全部配ってしまった。こんなに小さな子供たちに、いちどきに抱えきれないほどたくさんお菓子を与えていいものなのかと目がテン。
フィリピンに来て驚いたことの一つに肥満率の高さがあるのだけど、日本では家庭科で習うような日常生活を送る上での栄養学的な知識は、先生たちも意識していないような気がする。
フィリピンではコーヒー1杯注文すると砂糖と粉ミルクが3袋ずつ付いてきちゃったりするし、そこかしこにあるファーストフードのハンバーガーに野菜はまず挟まれていない。
別の先生が、フィリピン人は砂糖の取りすぎで平均寿命は65才というから何かの間違いじゃないかと思っていたのだけど、調べたら本当に66才だった。もっとも、乳幼児の死亡率の高さも大きいようだけど。
先生の旦那さんはバイクタクシーの運転手さんだそうで、乗ってみるかい?とバイクの脇に4人乗りのかごがついたトライシクルに乗せてくれた。そのままトライシクルに20分揺られて、教会の日曜ミサに参加させていただいた。
牧師さまのお説教は1時間以上も続いて、最初は英語だったのに興奮しだしたらタガログ語に変わっちゃたので、何の話をしているかわからず辛かった。
でも、さすがは牧師さま。男の子たちは、体をグワングワン揺らして寝ていたというのに、気づかないふりして「日本と台湾からゲストが来てくれた」と紹介してくださった上に「いつでも扉を開けているから、また遊びにいらしてください」なんておっしゃる。「日本の校長先生並みに話ナゲー」なんて思っていてバチ当たりだった。反省。
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