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教員採用試験、倍率過去最低におもう①


10年ひと昔というなら、ふた昔前は教員はなりたくてもなれない職業だった。もっとも氷河期だったから、どの仕事でも就くのは大変だったけれど。

教育学部卒の友人は20代を非正規の臨時教員として捧げ、たしか8回目の教採で合格した。当時は別に珍しい話ではなかった気もする。受験の年齢制限が今よりずっと厳しかったから、無事に正規に採用されてよかったねとみんなでお祝いした。

大分県教委で不正採用が発覚したのは2008年だったか。

校長が自分の子どもを教師にしたくて、教育委員会のお偉いさんに賄賂を渡し、教採で下駄履かせてもらったとかなんとか。

金品を渡した21人が不正な加点で採用されて、代わりに本来なら採用されるべき若者22人が不合格だった。汚職で逮捕されたのも一人や二人じゃなかったはずだ。連日ニュースで報道されていたが、もはや隔世の感がある。

教育関係者らが20人以上も不正をしてでもわが子を教師にしたかったというのは、教師はそれなりにいい職業である証左な気がするけれど、違うのかな?

なんだかマイナス面ばかりが強調されて、負のスパイラルに陥ってしまっている気がしなくもない。

時代に合わないということなのかな。





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