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私を見てわらってくれますか?

注意事項・自殺と捉えられるものと読む方に精神的な苦痛を伴う表現を使用しています。
そして、小説や短編と呼ぶには拙い文章・構成である事、まだプロトタイプであることをご理解して頂きたく思います。それでも良ければ、ある男性の記録をご覧下さい。



私は30代に近い歳の年寄りです。他の人なら働いてお金をもらい欲しいものを買って、友達やネットの知り合いと話して話題が盛り上がったり、共感したり、どちらかが落ち込んだり、悲しんだりした時、その誰かに助けを求めたら寄り添ってくれる存在がいるでしょう。

 しかし、私にはその様な人間として当たり前のものを待ち合わせませんでした。20代前半で適応障害を受け人としての欲求はほぼ消え去り、皆さんみたいに週5はおろか、週に2〜3でも、当日直前に仕事に行けなくなるという体になりました。もう、8年は経過してると思います。怠惰だと自身も感じています。

 自分のことを共感して欲しいと思いながら誰かのことに全く共感する能力を持たない我儘な人形に成り果てています。

 特に家庭で親や兄弟から酷いことをされたりしたとかもありません。ゆういつ、私だけが欠陥として生まれてしまいました。
発達障害をもってこの世の中の地に足を触れてしまいました。
 誰かの話に共感もできない、まともに同じ仕事もできない、同じ様に沢山食事が取る喜びをもつことができない。
もしかしたら、昔はできたかもしれません。

今は寝ること、食べること、体がきちんと動くこと、働くこと、趣味をすること、ストレスの捌け口をつくること、誰かを好きになること、喜ぶこと、悲しむこと、怒ること、楽しむことが日々時間が過ぎると次第に恐怖に感じているかもしれません。

 感じることをすると他の人だったらもっと良く感じる筈なのに、という根拠もない思考に囚われて自分自身を縛ろうとしてしまう感情自体に怖さを覚えてしまった。
そんな感情に蓋をしてしまいたい。
何もプログラミングされていない、システムもツールも搭載されていない、AIよりも何も学習しない肉を継ぎ足したロボットになりたいと感じてしまう。

 そんな私でも生きて欲しいと、話を聞いて面白いと言ってくれた人がいました。私は生きる喜びを初めて学習できた気がしました。
しかし、それも束の間。
何故かその手を自らの手で離して私自身に触れられない様に相手を突き離してしまった。

 とても、哀れで、弱くて、可笑しいでしょ?不思議に思いませんか?
私自身を知ろうとしてくれた人達を、手を差し伸べてくれたその人達の腕を私は切り落とした。心の弱さを見せたくなかった、変わる勇気を持つことが出来なかった。そんな自分を許せない心が私をそうさせてしまったのでしょう。

 そんな私を見て笑ってくれますか?誰かがこれを読んで、反面教師して良い未来を歩いてくれますか?
私という生贄だけで誰かが救われますか?
それが実現できたら私は幸せですね。

 もし、日々の日常で苦しみや悲しみが私にのし掛かっても、戦争で散ってしまった方々の家族の人達、病気で生きたいと願っても死が目の前に迫っている無力感や恐怖、虐めで立ち向かっても改善されない自身の非力な怒りに比べれば、1円という昔の人達が決めたアルミで出来た貨幣にも満たない価値も同然でしょう。

 そんな私でも生きたいと、死にたいと願っても良いですか?
誰かと話したり、仲良くしたり、愛したり、喧嘩をしたり、もしかしたら心自体も傷つけてしまうかもしれない。その後に、仲直りをしてまた一緒に友達と呼んでも良いですか?

 こんな独白の様なものを読む方など、いないと思いますがこれを読んで、涙を流していたら、あなたはとても心が優しくて澄んでいる方でしょう。叶うのならば、そんな方とお知り合いになって話して、たまに言い争いをして、仲直りをして、笑い合ったりしたかった。贅沢な願い事ですね。

 このまま、そんな人たちのために祈り続けたい。こんな生き物が生まれない様に。見た目じゃなく中身が莫大で醜く、沼の底に落ちた欲望に自腹を肥やした姿をした怪物が、私がいない様に。

沢山の命が、心が救われます様に。

 こんな私を見て笑ってください。少しでもあなたが楽になるのなら、私はずっと公演を続けましょう。無様な私を見てお腹を抱えて苦しみや悲しみが吹き飛ぶのなら私の涙なんて軽いもの。

 きっとこれを書いている私はこの世の中を離れようとしているでしょう。もしかしたら、まだここにいるかもしれません。

 こんな私でも誰かを幸せにできますか?私に笑ってくれますか?

 生きたいと思った過去の私にお別れをしましょう。私に生きてほしいと願った人、面白いと笑ってくれた人達。何も返すことが出来なくてごめんなさい。

 ありがとう

 私を見てわらってくれませんか?

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