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「自立」とは何を意味するのか。

 今日は人生における大きな課題である、「自立」について考察していこうと思う。いつも通りこれは私の自論なので、反対意見などがあればコメントしていただきたい。

 さて、皆さんは「自立」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。一般的に自立とは経済に親から金銭的な援助を受けずに生活することを指す言葉として定着している。実際、辞書を引いてみると、「他からの支配や援助を受けず、自分の力だけで物事を行うこと。」とある。なるほど、一般常識の「自立」と辞書的な「自立」はほぼほぼ合致していると言って間違い無いだろう。

 だが、今回私が言いたいのは一般常識に則った「自立」ではない。すなわち自立とは自らの価値を自分で認めた上で他に何の拠り所も見出さずに立つことである。ここで皆さんは疑問や反感を持つかもしれない。「そんなの当たり前だろ。」であったり、「自分は自分の価値を分かっている。今更そんなことを言われる筋合いはない。」と。

 では皆さんにお聞きしたい。「皆さんは他者から褒められることが好きですか?」「褒められたいと思っていますか?」この質問にYesと答えた人はおそらく自分の価値を自分で認めることができていない。なぜか。「褒める」という行為は「できる人」が「できない人」に下す価値判断だからだ。ここで一つ例を出してみよう。子供が皿洗いをしていた時、母親がやって来て「よくできたね。えらい。」と褒めることはあるだろう。ただこれが旦那さんだった場合はどうだろう。母親は同じように褒めるだろうか。おそらくは褒めないだろう。つまり「褒められる」というのは自分以外の外から自分の価値が付与されるということであるため、褒められる前は自分に価値がないということを暗に認めてしまっている状態なのである。これで私の言いたいことが少しは分かっていただけただろうか。

 自分の価値を自分で認める方法は一つしかない。「褒められたい」という欲求、つまり承認欲求を捨て、自分で自分に価値があると思うということだ。

 今回の話はここで以上とする。何かコメントがあればお寄せ願いたい。

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