第17回書き出し祭り感想 4-08『猪狩源治物語 ~生まれ変わった彼女たちを今度こそ幸せにする物語~』

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猪狩源治物語 ~生まれ変わった彼女たちを今度こそ幸せにする物語~

良かった所

まず謝らねばならないところがあります。
マシュマロをいただいてやばいなと思ったのが、私は源氏物語をそこまで読んだことがないのです。
ざっと概要は知ってる程度ですので、あまり参考にならないかもしれません。
キャラ名から察するにおそらく俗に言う1部(第三十三帖)までのお話をメインにされているのかなと思います。

さて、ハーレムものとして読むのであれば、紫や千里お姉ちゃん辺りと上手く行ってる一方葵とは微妙っぽい感じが伝わってきます。
この辺の関係性の描写力は凄いと思いました。
また、“今”源治のキャラが実に濃いキャラをしていて、ころころ変わる口調や自信満々っぷりは読んでて面白いなと。
実に挑戦的な作品だと思いますが、頑張ってください。応援しております。

この二人?の源治がどう書くヒロインたちの悩みを解決し幸せにしていくのかが気になる素敵な書き出しだったかと思います。

気になった所

気になったところは2点。
一つは源氏物語をモチーフにするなら吸血鬼設定を入れる必要はなかったかなと。
セレーネという存在がこの吸血鬼設定を含めたキーになってくるのだとは思いますが、今のところ彼女の存在の意味があまり感じられませんでした。
(おそらくムハナ=スウェッツちゃんに関連するのかな)

2つ目は、あらすじを含め、この作品は源氏物語をインスパイアしている作品なんだともっと明確に示されたほうが良かったかなと思います。
タイトルが直球気味ですし、各キャラの名前である程度察せる人もいるかとは思いますが、“今”源治に源氏物語というかもう少し過去を語らせて、作品としてこういう話なんですよと読者に伝わるようにされたほうが良かったかと思います。

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