見出し画像

いきとしいけるもの

今、家には2匹のメダカと1匹のミナミヌマエビがいる。

ちょっとしたメダカブームらしく、ペットショップにいくと、色とりどりのメダカが売っている。

スーパー幹之とか楊貴妃とか、オロチとか名前もかっこいい。

値段はかわいくない。

4歳になった息子が、生き物を買う経験をしてもいいかなと思ったのがきっかけ。

今では親の僕の方がハマっている。というか、世話をしている。

最初は、スーパー幹之をオスメス1匹ずつ飼っていた。

その後、メスのオロチを1匹と同じくメスの楊貴妃を1匹増やした。

最大で4匹のメダカが水槽にいた。

なんだけど、最初に楊貴妃が死に、相続いてオロチ、スーパー幹之のオスが死んだ。おそらく原因は水質の悪化。

メダカの数が増えたのに、水を変える頻度をそのままにしていたから、水質がどんどん悪化したらしい。水質が悪化すると、水中に有害物質が増え、中毒症状を起こして死ぬらしい。

と、ここまでメダカ3匹の死をさらりと書いたけれど、弱ってきたら別の水槽に移し応急処置もしたし、死んだことに対し悲しんだりもした。

息子に生き物の死を教えるいい機会だと思って、死んだメダカを近所の公園に埋めに行ったりもしたけど、やっぱり4歳にはまだ死というものがなんなのかは完全には理解できていない様子。

次の日、ママを連れてメダカを埋めた場所を見に行ったらしい。そしたら、たまたまヘビがいたらしく、今では息子は生き物が死んで土に埋めるとヘビになると思っている。

この前も道端に子猫が死んでいたが、ヘビになると言っていた。

子供らしくて面白いなーなんて思ってそのままにしてある。

彼なりに死というものを理解しようとしているんだと思う。

大人になると、人間も含めていろんな生き物の死を経験する。その中でどうしても死は忌むべきものってイメージがあるけど、子供の頃の方が死はより身近なのかも。

アリとかも平気で踏んで殺してるし。それ自体は良くないことだけど、アリを殺さないで大人になる人なんていないでしょ。

死んだメダカを見て、僕にはやっぱり気持ち悪いという感情が湧いてくる。それは生きている姿と死んでいる姿があまりにギャップがあるから。

でも、もしかしたら子供にとっては、今まで動いていたものが動かなくなるとか、目は開いているんだけど動かないとか、生きている姿と死んでいる姿のギャップをあまり意識していないのではないかなー。だから、生と死の境界が大人より曖昧なんだと思う。そもそも、生きているとはどういうことで、死んでいるとはどういうことなのかの理解が曖昧だから、その両者の境界も曖昧なんだと思う。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?