【ヤクルト】ファーム施設の守谷移転を考える #2 (2022.8)
こんにちは。でぃーだ(@Dee_bbyS)です。
Twitterも大して呟いていない上に長らくnoteを書いていませんでしたが、
私は無事に生きております。
さて、今回のnoteでは、4月に公開して沢山の方にお読みいただいた(その節はありがとうございました!)ヤクルト2軍の移転計画について、
前回のnote公開以降も様々な情報が出てきましたので、前半ではそれらをまとめて、後半ではそれを踏まえて私なりに簡単に考察していきます。
①6月7日 守谷市定例月議会
守谷市議会の令和4年6月定例月議会にて、山田美枝子議員(日本共産党)より”ヤクルト球団2軍施設進出計画”について質問がありました。
なお、これらの質問には全て市長公室次長・浅野克夫氏が回答されました。下記に質問や回答を要約して記載いたします。
(※質問,回答の内容は筆者がnote用に内容を要約しております)
(1)守谷への移転における経過説明
(2)現時点での合意内容
(3)候補地・市税について
(4)整備費用や今後の説明について
(5)整備計画について
【参考:本会議録画・議事録】
②6月2日 守谷市 都市経済常任委員会
前段の「(4)整備費用や今後の説明について」でも出てきましたが、守谷市議会の委員会の1つである都市経済常任委員会が6/2に開かれ、定例月議会よりも詳細な説明がされていました。
その中で大きなテーマの1つは、こちらも前段で記載した、ヤクルト2軍の移転計画に際して公園計画検討業務委託料として3,228万円を補正予算に計上することに関してでした。(謝礼も含めて総額3,428万円の計上)
この公園計画検討業務とは、公園の場所や球場の規模、施設の使用等をヤクルト球団と協議しながら検討するとともに、守谷市として必要な施設等の検証や検討を行って公園の基本構想をまとめ、公園の計画図及び概算工事費などの公園基本計画の策定を予定するものです。
⇒こちらの補正予算は、6/14本会議にて原案通り承認されました。
また、補正予算の他にも様々な質疑が交わされ、公園の敷地外に選手寮を建てる方向で検討していること、その際は用地取得などを守谷市が補助するなどの現在の検討事項が明らかになりました。
【参考:議事録】
③6月22日 ヤクルト本社株主総会
ヤクルト本社の株主総会に参加した株主から、衣笠剛球団社長兼オーナー代行に対して守谷市への移転計画について質問が飛びました。
衣笠社長の回答では、球場の客席数が3000席程度を見込んでいること、
室内練習場も(現在の戸田施設にはない)ダイヤモンドやブルペンを確保する広さで計画していること、球場から徒歩5分ほどに選手寮を建てることを計画しているとのことでした。
また、回答の中で、実際の土地の決定・守谷市との基本契約は来年春を予定していることも明らかになりました。
(これは先ほどの守谷市定例月議会での回答にもありましたね)
④8月30日 優先交渉権者決定
前回のnoteでも書いた、私が移転の有力な計画と勝手に考えている
「(仮称)守谷SAスマートIC周辺土地区画整理事業」にて、優先交渉権者が戸田建設に決定しました。
今後は守谷市と戸田建設で9月上旬に業務協定の詳細協議、9月下旬には業務協定を締結する予定となっております。
また、戸田建設は1881年創業で、所謂スーパーゼネコン(鹿島建設・大林組・大成建設・清水建設・竹中工務店)に次ぐ、準大手と呼ばれる規模のゼネコンです。
現時点でのまとめ
6月の守谷市議会では施設移転に関する補正予算の審議が行われるなど、
順調に守谷市の中でも議論が進んでいることが分かりますね。
また、9月の定例月議会でも、9/12に海老原博幸議員(もりや清流会)から下記のような一般質問が行われる予定となっております。
(1)ヤクルト球団との交渉経過の確認
(2)守谷市で2軍施設を建設する理由
(3)運動公園及び2軍施設建設の想定費用について
こちらについても、映像や議事録が公開され次第、次回のnoteで纏めようと思います。
また、ヤクルト本社株主総会での衣笠社長のコメントにより、想定の観客収容人数や施設の詳細も若干ですが明らかになりました。
2軍球場の収容人数は3,000人程度を想定しているとのことでしたが、下表にもある通り、千人単位で収容を見込んでいる2軍球場としては一般的な水準であると言えるのではないでしょうか。
そして、ダイヤモンドやブルペンがある室内練習場は悲願とも言えますね。
また、選手寮が公園外(公園から徒歩5分程?)に作られるという事自体はさほど驚きではないのですが、つまりは球場や練習場などの公園部分で10haということになるのでしょうか。
このすべてがヤクルト球団の敷地でないとしても、この移転計画、やはりワクワクしませんか…?
また、繰り返しになりますが、
現時点では「(仮称)守谷SAスマートIC周辺土地区画整理事業」とヤクルト球団2軍施設移転計画の直接的なつながりは発表されていません。
しかし、今回上記整理事業の優先交渉権者となった戸田建設はヤクルトと強い関わりがあるのです。
何と言っても戸田建設は東京ヤクルトスワローズのオフィシャルスポンサー、そして(ちゃんと確認は出来ていませんが確か)戸田球場のスポンサーでもあります。
一方、ヤクルト本社という視点でも研究所(特にブラジルやミャンマー等の海外工場)を戸田建設が建築したり、ヤクルト本社と戸田建設がそれぞれの株式を保有するなど、こちらもとても良好な関係を築いています。
(出典:2021年度末 両社有価証券報告書 ヤクルト本社 / 戸田建設)
公式発表にもあった通り、ヤクルト球団だけでなくヤクルト本社も携わっているのが今回の移転計画。ここに"ヤクルト"と繋がりの深い戸田建設が関わるというのは、まったくの偶然なのかもしれませんが、どこかレールが引かれているように感じてしまいますよね。
一方で、当然ながら他の案も想定されます。
例えば、前述した②守谷市 都市経済常任委員会の移転に関する議論の中では「稲戸井調節池」についても触れられておりました。
おそらく下のリンクの案件だとは思うのですが、まさしく今の戸田があるような「調整池」を整備する計画も守谷市にあるとのこと。
仮にここに移転するとなった場合、移転先も(現在の)調整池だと”有事の際に水没する”という課題が現在の戸田と変わらないじゃないか!というのはごもっともな話ですが…。
とはいえ、やはり一般人が具体的な場所を知ることが出来るのはもう少し先の話になりそうです。
ここまで色々と書いてきましたが、未だ表面化していない点が多いとはいえ、補正予算で予算化がされるなど、2026年に向けて着々と計画が進んでいることに違いはありません。
実際に計画の詳細が明らかになるのはおそらく今年度末まで行われる公園計画検討業務の完了(もしくはその直前)になるのではないでしょうか。
ちょうど同タイミングでヤクルトと守谷市で基本協定を結ぶ予定にもなっていますからね。
情報統制という意味では比較的厳しいヤクルト球団ですので、
この件に関してもあまり情報が漏れることはないかと思いますが、今後も情報を注視していきたいと思います。
次回のnoteでは9月定例月議会での一般質問のやり取りをはじめ、先日個人的に視察してきたとある場所の話、もっと大きな範囲の周辺環境の話などなど、今後も移転計画に関係することについて適宜更新していきます。
今回は写真等もなく事実部分が多い単調な内容になってしまいましたし、何より前回からの間隔が開いてしまいましたが、次回はこの反省を活かして書きますのでどうかお楽しみに…!
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