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【ヤクルト】私なりに考えた2021年シーズンキーマン



本日!なんと!ついに!球春が!!











到来しまーーーーす!!!!




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こういうnoteはきっと早いうちに書いた方がカッコいいんだろうなと思ったので(邪な気持ち)この時期に頑張って投稿しております。


激動だったヤクルト2020年オフの振り返りはこちらから。

<総集編>

<育成方針編>


この2年「ぴえん(※えんは燕)」な順位に沈んだ東京ヤクルトスワローズ。2021年のスローガンに(高津監督の決め球からガッツリパクって)
「真価・進化・心火」を掲げ、燕Joy!なシーズンを目指します。





さて、この記事の大前提として、私個人としては綺麗事抜きで今季ヤクルトに所属する72人の選手(1/31時点)が全員活躍してほしいと考えております。

しかし、野球のポジションは残念ながら9つしかないですし、それぞれの選手において求められているものも違うため、
各種予想記事や首脳陣の発言などで名前が出なかったからと言って、
一概に期待されていないと悲観することでもないと考えています。


と、前置きはこの辺りで。

ヤクルトのキーマン予想においてよく出てきそうな選手を考えると、
日本人では高橋奎二(高橋奎二の妻の夫)や塩見泰隆()や廣岡大志(肉屋)、
外国人選手ではスアレスサンタナ,オスナといった辺りかなと思います。

そういった王道予想(?)は他の方や媒体にお任せして、私はちょっと大穴なところを見ていこうと思います。
 ⇒王道予想:例えばBASEBALL KINGさんのこちらの記事とか。



さて、ここまで長くなりましたが私が考える今年のキーマンは…


#64 大下佑馬


です!

ここからは彼をキーマンに挙げた理由をいくつか挙げていこうと思います。


①監督との共通点

○高津臣吾 監督
広島県広島市南区に生まれて高校まで広島で過ごし、大学は亜細亜大学に進学しました。その後ドラフト会議でヤクルトに指名されました。

大下佑馬 投手
広島県広島市南区に生まれて高校まで広島で過ごし、大学は亜細亜大学に進学しました。その後ドラフト会議でヤクルトに指名されました。


と皆様お察しの通り、経歴がかなり似通っているんです!

大下は社会人(三菱重工広島)を経由してるとか、同じ広島とはいえ高校は全然違うとか、そういうことは気にしちゃいけないってことです。←

背番号も(色々あって👽)15から64に変わった今年こそ、
同郷の高津先輩が監督を務めている以上、
大下にも頑張ってもらわなきゃ困りますよね!!!!!

(そんな訳でヘッダー画像は数年前に広島に行った際の厳島神社
 &下の画像はその時に食べたお好み焼きです)

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②必要とされる”縁の下の力持ち”


2017年ドラフトにおいて、三菱重工広島より2位で指名された大下佑馬。
ドラフトの時には全体14位というかなり自由度が高い位置での指名で、
一般的に無名と言っていい存在であった大下を指名したことが物議を醸したことを覚えている人も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな2017年ドラフト(※指名の一部)はこんな感じでした。
 1位:”令和の怪童” 村上宗隆(九州学院)
 4位:”一流選手” 塩見泰隆(JX-ENEOS)
 5位:「今年は飛躍の年に!」金久保優斗(東海大市原望洋)
 6位:「欠かせないピースに!宮本丈(奈良学園大)



そして大下の指名後、同年ヤクルト3位の蔵本治孝(岡山商科大)までに、
(一般的に即戦力投手として扱われることが多い)大学,社会人の投手は4人指名されました。

この4人を簡単に分類すると下記の通りに別れるという(個人的に)認識です。
 1.前評判としては1位指名も…?と噂されていた社会人投手
 日ハム2位 西村天裕(NTT東日本),オリックス2位 K-鈴木(日立製作所)

 2.持っているポテンシャルの高さが売りの大卒投手
 阪神2位 高橋遥人(亜細亜大),SB2位 高橋礼(専修大)

そしてその4人の1年目成績を簡単に比較してみるとこのようになります。

大下:25登板(2先発) 43.2回 2勝1敗5HLD 防御率3.09 K/BB3.89 WHIP0.92
西村:26登板(0先発) 23回 2勝2敗8HLD 防御率3.52 K/BB2.08 WHIP1.43
K-鈴木:4登板(1先発) 7.1回 0勝1敗 防御率8.50 K/BB0.22 WHIP2.73
高橋遥人:6登板(6先発) 34.2回 2勝3敗 防御率3.63 K/BB1.93 WHIP1.38
高橋礼:12登板(3先発) 30回 0勝1敗 防御率3.00 K/BB1.15 WHIP1.20

それぞれの選手や球団によって求められている成績や経験、それぞれのキャリアプランも違うため、一概に1年目の成績だけで指名を語ることは決して出来ませんが、
少なくとも成績を見る限り、ヤクルトが当時(※今も)喉から手が出る程欲しい”1年目からチームへの貢献を期待する即戦力投手”としては、2位というチーム順位もあり、決して間違っていなかったと言えると思います。


ちなみに1年目の大下佑馬は勝ちパターンとはいかないまでも、
主に試合の展開が分からないような中盤に登板し、場合によっては複数イニングを投げる、所謂「Bチームリリーフ」として活躍しました。

試合単位では目立たない「Bチームリリーフ」も、143試合を戦う長丁場のシーズンでは負荷分散の観点等から大事な役割の一つです。
僅差のゲームをキチンと繋いだり、大差がついたゲームの終盤をしっかり投げ切って勝ちパターンを使わないようにするといった役割を果たすピッチャーがいてこそ、1年間通して総合的なチーム力で戦うことができます。


そして2018年はこういった役割を務めた大下佑馬や風張蓮(2021~DeNA)らの支えもあり、前年に伝説の96敗(!)を喫したヤクルトは2位へと一気の躍進を果たし、クライマックスシリーズにも進出しました。



…えっ…?2018年のCS?……うっ頭が………。




(何故か急に凄く頭が痛くなったので)少し話はズレますが、高津監督が2軍監督時代の2018年に出版した「二軍監督の仕事」の中でも当時ルーキーの大下について、下記のような記述がありました。

2018年に入団してきたルーキーの大下佑馬は、6月下旬に一軍にコールアップされたが、正直なところ、「大丈夫かな」と思って送り出した。一軍との話し合いでも、「経験の意味合いもあるから」ということだった。ところが一軍での登板を見ていたら、「あれ、こんな球を投げられるのか」とびっくりしてしまった。キレがあり、一軍の投手らしくなっていたのだ。たぶん、一軍のマウンドで何かをつかみ、自信を持ったのだろう。

「二軍監督の仕事 育てるためなら負けてもいい」(光文社新書)
 第1章 P.32より引用
※これはお世辞抜きで良い本なので別途noteを書こうかと思います…!


ここで実際に2018年の1,2軍成績を比較したところ、
1軍:25登板(2先発) 43.2回 2勝1敗5HLD 防御率3.09 K/BB3.89 WHIP0.92
2軍:23登板(3先発) 46.2回 2勝3敗1SV 防御率4.44 K/BB3.10 WHIP1.41

この通り、ほぼ全ての成績で1軍の方が良いというようなとても異端な状態でした。なかなかこういった逆転現象も見ないのではないでしょうか…? (成績が逆転した事は様々な理由が考えられますがここでは割愛)



話を本題に戻します。2020年は主に寺島成輝などの若手投手が1軍での経験を積むために活用された「Bチームリリーフ」ですが、(参考:↓過去note)


昨年は最下位に沈みながらもたくさんの種を蒔き、今年はそれが実になることを期待する1年であると考えられる中、昨年以上に貪欲に1試合でも多く勝ちを求めようとすれば、
2018年にその役割を果たした実績も買って「Bチームリリーフ」の1ピースとして大下佑馬がハマるのではないかと考えております。

ストレートも150km/h近く、質の高いカットボールやフォークもあるため、1軍で活躍できるだけのポテンシャルは十分すぎるほどあるでしょう。

役割がリリーフであれば本人の目標はも勝ちパターンかと思いますが、
少なくとも現状では石山泰稚・清水昇・マクガフ・梅野雄吾らの実績組に
昨年1軍で多くの経験を積んだ長谷川宙輝今野龍太なども控えており、
まずは複数イニングも厭わない投手として1軍で必要とされ、存在感を示す可能性は十分にあると考えております。

懸念材料としては2019年途中頃から度々見られる「良いピッチングが長い期間継続しない点」が少し気がかりではありますが、先述の著書にもあった通り、1軍と2軍の結果がマッチしていないという実績(?)もありますし、1軍で多くのチャンスがあることを願っています。

今日から始まる春季キャンプでは2軍スタートとなりましたが、1軍でチャンスをつかめるように、しっかりとアピールを続けて欲しいですね。


③最後に

”3年連続最下位”を避けることが最低限の至上命題ともいえる2021年の東京ヤクルトスワローズ。

ここまで大下佑馬を中心に色々と書いてきましたが、決して前評判が高くないチームが躍進するためには、1番の課題ともいえる先発投手陣の成績向上や打線の活性化は勿論ながら、こういった日が当たりにくい役割を着実にこなす存在も必要不可欠です。

各選手がどのような起用法になるかはキャンプやOP戦、更にはシーズンを経て決まっていきますが、他にも成長や復活に期待する選手は数多くいます。

「Bチームリリーフ」の役割を大下佑馬に限らずどういった投手が担うかは当然まだわかりませんが、
試合を見る中でそういった選手に注目して見ることで(どことは言いませんがツラい試合が多い球団のファンでも)目の前の試合の結果とは違った楽しみ方が出来るのではないでしょうか。

さて、改めてですがいよいよ球春到来です!
私も出来る限りでnoteを書いていきますので、
今年も野球を楽しみましょう!🌞

(※昨年の達筆すぎる開幕直前メッセージより引用)


データ参考
- nf3 - Baseball Data House
Baseball LAB

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