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hama
2024年4月9日 10:28
クリストファー・ノーランの長編12作目。率直な感想として、ノーランが人間という存在の抱えた矛盾や複雑さの描写に挑み、またそれに耐えうる形で一つの作品を完結させていたということにある種の感慨を感じた。これまでのノーラン作品は“時間”をシャッフル・並行・深化させていくことで、映画というメディア独自の表現を模索していたように思われたが、それはある意味で表層的なレベルのトリックに留まっていたように思う