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暗号資産は乱高下から一転、膠着状態に。市場の注目は4日発表の5月分米雇用統計!3月分はポジティブサプライズ、4月分はネガティブサプライズ。今回はどうなる!

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前週からの動向

ビットコインは400万円を挟んだレンジ相場となっており、前週までの乱高下と比べ膠着した状態が続いている。
5月は結果的に約40%の下落と過去最悪のパフォーマンスとなった。5/19、5/24の下落の下ヒゲにより、相場の反転の兆しと見られるダブルボトムを形成したことに加え、レンジ内での安値は限定的になってきていることから、下落は底打ちしたとの意見も増えてきているようだ。
しかし、同時に上値も限定的であり、未だ明確な上昇の動きは見えて来ない。

テクニカルでは、下落中は下支えになるかと期待された200日移動平均線だが、下抜けた水準で推移していることで、現在は上値を抑える指標となっている。

このまま軟調な展開が続き、短い移動平均線とのデッドクロスが起き始めると、下落トレンドはさらに長期化する恐れがあるだろう。

暗号資産(仮想通貨)のみならず多くの金融商品では1,000円、5万円、100万円などキリのいい価格が心理的節目と呼ばれ、相場の転換点となることが多々あるが、暗号資産の場合、24時間365日世界中で取引されていることから、基軸通貨である米ドル建ての価格が最も注視されている。ビットコインの直近安値がほぼ30,000ドルちょうどで反発したことからもわかるように、ドルベースの価格が売買の目安の参考にされることが多いので、ぜひBTC/USD価格にも注目していただきたい。

今週にかけては400万円付近を維持する時間が長かったBTC価格だが、米ドル建てでみると、1BTC=40,000ドルを明確に上抜けできずに安値圏で停滞している展開となっている。心理的節目という観点で見ると、この40,000ドルが重たい蓋となってくる可能性がある。

いずれにしろ、現在はチャートの補助線の通り、5月半ばからは高値を切り下げると同時に安値を切り上げている、方向感の定まらない三角持ち合いと呼ばれる状態になっているので、売買の判断はトレンドを見極めて慎重に行いたい。

市場環境

米国のテーパリング早期化の可能性が浮上してきているほか、カナダではテーパリングが既に決定しているように、世界的にインフレ抑制の観測が広がってきている。金融緩和から引き締めへと流れが変われば、暗号資産から資金流出が起きる可能性が高い。

4日金曜日に発表される5月分の米雇用統計は、今後の世界的な金融政策を予想するのに重要な指標となるだろう。ポジティブサプライズとなった3月分雇用統計とは一転、4月分は市場予想を大きく下回った。
5月分には様々な思惑が交錯しており、発表前後には暗号資産をはじめ多くの金融資産の価格が急変動する可能性があるので、ポジション管理には十分注意したい。

筆者:齊藤成芳
参照:Bitcoin日本語情報サイト 

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