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ビットコインは下方注意?

前週からの動向

ビットコインは、先週から冴えない動きを続けている。

特に昨晩は米10年債利回りが1.85%となり、2%も射程圏内といえる2年ぶりの水準ともあれば、売り込まれてしまっても仕方ないというところか。ここからは伝統的な金融市場と同じような動きをすることが増えるのではないだろうか。
直近ナスダックとの相関係数が非常に高いことから、SNSではナスダックを見つつトレードしている投資家が多いようだが、ビットコインもアメリカ次第で動くことを意識していくいい機会ではないだろうか。

ここ最近、BTCに対して明るいニュースが無い中、当局から暗号資産の行き過ぎた広告への規制発表や、インド首相のダボス会議での世界的な対応の呼びかけに加え、FRBの動向など、ビットコインの価格上昇を抑えるネガティブな情報が増えている。
そのうえ、一部ではファンドからの流出も続いているとの報道もあり、機関投資家からのフローも期待できないとなると、「底を打った」と判断されるまでは全力買いは控えたいところ。
それでも昨晩の米株式市場に比べると耐えている感もあり、出来高も欧米の取引所はしっかりしている。ビットコインに期待する欧米の個人投資家が多いことが確認できるのではないだろうか。一方、国内の取引所では低調な出来高が続いているのは変わっていない。

他方のアルトコイン市場は概ねビットコインに連動しているが、ETHはCrypto.comへのハッキング疑惑が報道されたにもかかわらず、大きく値を落とさず推移している。金額も大きかったが公式が否定したことも作用しているようだ。

レンジでの相場が続く暗号資産市場だが、伝統的金融市場の動向と各規制動向に警戒が高まっていることを忘れずに。

筆者:前田慶次
参照:Bitcoin日本語情報サイト

筆者プロフィール

株式会社ディーカレット 暗号資産事業グループ
トレーディングチームヘッド、マーケティングディレクター
SBIの為替ディーラー出身でプライシング分析から顧客取引などのビックデータ分析屋さんも兼ねていたので、取引はAIで取引シグナルを出しているものの裁量が好きなトレーダー。暗号資産交換業に転職してからは、AMLに加えブロックチェーン特有の分析まで顧客売買と市場動向両方に精通し、デジタルマーケティング分野も担当。日進月歩な業界なので日々全集中!! 好きな取引格言はミスターFXこと坂本軍治先生に言われた「Don’t Believe Your Position!!! 自分のポジションに恋するとロスカットが遅くなるから自分の相場観は信じるな!」です。

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