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ビットコイン急落!やっと来た調整局面?ETHも上昇トレンド終了

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前週からの動向

ビットコイン(BTC)は大幅下落している。最高値を更新し70,000ドルがターゲットとなっていたが、16日に急落する形となった。
アップデート「Taproot」の成功や、テスラ株の下落、米ツイッター社CFOによる「会社の資産としてはビットコインを認めない」方針などが伝わるなか、米バイデン政権のインフラ投資法案の成立により暗号資産(仮想通貨)の税務報告義務が課されることになったのが最大の要因のようだ。また、大手海外取引所のFTXによるIPブロックなどもあり、兼ねてより溜まっていた利食待ちのポジション清算が重なったことで下落幅が大きくなり、日本円では700万円(約60,000ドル)を割って推移している。

一点注意したいのが、下がったところでは少しでも買いたい投資家が多い環境であったが、米国での税務報告義務が一般投資家にかなりの心理的ダメージを与えた事が推測されることから、米国での報道次第ではしばらく買い意欲が低下し続ける可能性があるため要注意!
逆にポジティブな面もあるため、報道のされ方次第とのスタンスが良いかと思われる。
一方、先週号で取り上げた通り、テクニカル的には調整への警戒があったため、まだこの下げは続く可能性がありポジション管理には注意したいところ。次なるターゲットとしては56,000ドルと見るトレーダーが増えてきているようだ。

アルトコインの動きとしては、イーサリアム(ETH)はBTCに連動して動いたため、約2か月も続いた上昇トレンドが終了の形になっている。XRPは上記2銘柄に引っ張られ下落の速度を速めている。そのほかの暗号資産もつられて下落基調。メタバースやNFT関連で、一部上昇している暗号資産もあるが、全体的には警戒感を下げる要因にはなっていない。

市場動向

一方、他金融市場を見ると、直近の過去ウィークリーレポートで何度も取り上げた通り、エネルギー価格の高騰によるサプライチェーン問題の深刻化は継続。
この相場環境の中、ビットコインの価格を占ううえで、価格を押し上げてきた最大の要因であるインフレヘッジ需要に関して、従来の金価格に注目が集まっていることを再度確認したい。今後もインフレが上昇していくことは誰の目にも明らかな中、当面は金への資金流入が期待される。
安全資産として株の調整が進めば必然的に上昇しやすい局面になると思われるが、その時にビットコインがどこまで需要を受け取れるかは、米国の経済状況と当局の規制によると思われる。せっかくアップデートも行われたので、徐々に上がっていくことを期待し、ドルコスト平均法での売買を試すいい機会がやってきたのではないだろうか。それでも、国内の逆張り勢の買いが強くないことを見ると、500万円割れまでは国内勢の参入期待は厳しいのではないかと考えている。

筆者:前田慶次
参照:Bitcoin日本語情報サイト

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筆者プロフィール

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株式会社ディーカレット 暗号資産事業グループ
トレーディングチームヘッド、マーケティングディレクター
SBIの為替ディーラー出身でプライシング分析から顧客取引などのビックデータ分析屋さんも兼ねていたので、取引はAIで取引シグナルを出しているものの裁量が好きなトレーダー。暗号資産交換業に転職してからは、AMLに加えブロックチェーン特有の分析まで顧客売買と市場動向両方に精通し、デジタルマーケティング分野も担当。日進月歩な業界なので日々全集中!! 好きな取引格言はミスターFXこと坂本軍治先生に言われた「Don’t Believe Your Position!!! 自分のポジションに恋するとロスカットが遅くなるから自分の相場観は信じるな!」です。
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