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ビットコイン急落!テスラCEOのツイートに端を発し、軟調な展開が続く。反発ラインの見極めが市場の焦点。

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先週からの動き

600万円台前半で推移していたビットコイン価格は、日本時間13日の朝方から急落し、現在450万円を割り込むまでの下落トレンドとなっている。暗号資産(仮想通貨)相場全体は多くの通貨がビットコインにつられ下落する流れとなったが、BTCに対しては下落幅が少ない通貨も多く、ビットコインのドミナンス※は一時40%を下回る展開となった。
※ビットコインドミナンス:ビットコインの時価総額が、暗号資産全体の時価総額全体における割合。

特にリップルはビットコインに連れ安となった場面もあったものの、下落一服後はしっかりとした反発を見せ、急落前近くの水準まで価格を戻していることから、根強い人気が伺える。暗号資産(仮想通貨)相場の中心であるビットコインから資金が流出し、ポテンシャルを持つ各アルトコインが物色される相場となっている。

この下落についてはいくつか要因がある中で、主要なポイントとしてはイーロンマスクの発言によるものが大きい。ビットコインのマイニングに利用される大量の電気が化石燃料を大量に使用していることから地球環境に対する懸念を述べ、3月下旬にテスラ社の決済に使用すると公言したビットコインでの支払いを急遽停止すると発表したことが暗号資産市場総崩れを引き起こした。
筆者個人的な意見としてはこの一連の流れは相場操縦と強く批判したい思いであるが、同様に各所から同様の批判が出ている模様。
急速に従来金融の大型プレイヤーの参入やETF申請が続くなど暗号資産市場規模が拡大していく中で、こう言った発言で右往左往してしまうことで、米当局としても何らかのアクションが出てくることが懸念されるうえ、世界最大級の暗号資産交換所であるバイナンスに対し、米司法省と内国歳入庁が調査に入っているとの報道も、反発を抑える要因となっていると考えられる。米マイクロストラテジー社によるビットコインの追加購入の報道というポジティブニュースもあったが、トレンドを転換するほどの影響は見られなかった。

テクニカル的にも、100日移動平均線を明確に下回ったことが投資家の売りを誘っていると思われる。またドルベースでも40,000ドルは下抜け、反発の心理的節目とならなかった。現在価格は200日移動平均線の420万円付近となっており、この価格帯で反発が見られない場合、調整局面は長期化する可能性があるだろう。
2月以来の水準まで下落しているBTCだが、米経済指標などでネガティブな数字が発表された場合にリスクオフで売られるだけでなく、ポジティブな数字が出た場合でもインフレ懸念が浮上し、米テーパリング時期の早期化予想で暗号資産市場から資金流出が起きる可能性がある。

またテクニカル的に見た地合いの弱さについては引き続き注目するポイントとなるが、暗号資産に参入しているのはごく一部のプレイヤーであり、既存金融の主要投資家はまだまだ参入していないという点は忘れてはならない。
初めてポジションを持つ新規参入の投資家もいるので、上昇できるエネルギーがなくなったわけではない。短期的に見ると、RSIなど売られすぎの水準となっており、逆張りする場合は自身のポジション管理に気を付け、本命はセオリー通りに明確な反発時期を見極めてからでも遅くはないだろう。

筆者:齊藤成芳
参照:Bitcoin日本語情報サイト 

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