前週からの動向
ビットコインは先週の急落局面から反発したものの、安値圏でのレンジ相場が続く。ここ1週間は、30,000ドルを挟んでの小動きとなっている。
5/12の下落により、2021年1月、5月~7月と揉み合いが強く下値抵抗線として意識されていた26,500ドルを下回り、ドルベースでは一時2020年末以来の安値を付けた。
11日に発表された4月のCPI(米消費者物価指数)が前年同月比で+8.3%と市場予想を上回る伸びとなった。約40年ぶりの水準となった3月の8.5%の伸びからはわずかに鈍化した結果だが、依然高いインフレ観測によって金融引き締めがさらなる加速をするとの思惑から、変動資産が売り優勢の相場となっている。
今回の下落ではアルトコインの下落が大きく、ETHやXRPといった時価総額の大きい銘柄も一部大幅下落したため、ここ直近下落していたビットコインドミナンス(暗号資産全体におけるビットコインの時価総額)が回復し、40%を超える水準となっている。
他金融市場
米国株式市場は先週末から反発をし始めたが、上値は限定的だ。暗号資産市場と同様に、金融引き締め観測が重くのしかかっている状況となっている。日本株でも上値が重たい展開が続いているが、個別銘柄の好決算が相次いでいることで、やや押し上げられている展開となっている。
筆者:齊藤成芳
参照:Bitcoin日本語情報サイト
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