ビットコインの調整続く。ETHは底堅く、BTCドミナンスは低下。 米ドルの強さが際立ち、ドル円相場は4年8か月振りのドル高水準
前週からの動向
今週のビットコインも緩やかな調整が続く展開となっている。11/11に史上最高値を記録したのち、軟調な展開となっているビットコイン価格は600万円台後半での攻防が続き、徐々に高値を切り下げてきている。現在の調整局面では、ドルベースで56,000ドル近辺での反発が見られているが、買い戻しの勢いも芳しいとは言えず、この水準を割り込んだ場合、もう一段のポジション解消による下落も発生する可能性がある。
とはいえ、現在の下落はあくまで最高値更新からの調整売りと見る投資家が多く、年内の下落は限定的との意見が多い。
100日移動平均線の600万円あたりが下値の目途となるか。
アルトコイン市場もおおむね軟調な展開であったが、ETHなど一部の時価総額の大きい暗号資産は持ち直しが強く、ビットコインのドミナンス(暗号資産全体におけるビットコインの時価総額)は、41%台と9月以来の低水準となっている。日々増加しているNFTやメタバースへの大手企業の参入が、ETH価格を押し上げる要因となっていると考えられる。
市場動向
一方、他金融市場では米ドルの強さが際立っている。ドル円は一時1ドル=115円を超える場面もあり、2017年3月以来の4年8か月振りの円安水準となっている。インフレ懸念により、米国で利上げ時期の早期化観測が高まる中、FRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長の再任が発表されたことで、金融政策への期待感が膨らみ、ドル買いにつながった。ドルへの資金流入が活発化する中、トルコリラが大幅下落。エルドアン大統領の通貨安を容認したともとれる発言により、連日の史上最安値を更新している。
インフレ抑制やそれに伴う米ドル高は、短期的には暗号資産のようなインフレヘッジの側面を持つアセットクラスには逆風となり、ここ直近の下落の要因の一つとなっている。
筆者:齊藤成芳
参照:Bitcoin日本語情報サイト
筆者プロフィール
ディーカレットのトレーディング部、チーフディーラーの齊藤成芳(せいほう)です!
証券会社で株や債券のリテール営業をしていましたが、相場に魅了されてトレーディング・ディーリングの世界に参戦しました。現在は資金移動やウォレット管理、マーケティング業務も兼任しております。暗号資産の普及を目指し、情報発信に励みます。暗号資産は誕生してからまだ日の浅いアセットクラスです。みんなで歴史を作りましょう!
好きな言葉は「ストロング・バイ」
■本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、特定の暗号資産(仮想通貨)の売買、投資、保有などを勧誘又は推奨するものではありません。
■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での担当者の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、将来の見通しを保証するものでもありません。
■本資料は、担当者が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を当社が保証するものではありません。
■当社では、本資料に記載された銘柄に対し取引を行う又は今後取引を行う可能性があります。したがって、本資料を閲覧されるお客様は、本資料の客観性に影響を与える利益相反関係が当社に発生する可能性があることを予めご了承ください。 本資料はあくまでも投資判断の参考のための一つの要素としてご参照ください。
■暗号資産取引を行う場合には、契約締結前交付書面等の各種交付書面や当社ホームページ等をご確認の上、取引内容をよくご理解いただき、ご自身の判断で取引を行ってください。
■この資料に掲載された全ての内容(情報、商標、デザイン等)の著作権等知的財産権は、株式会社ディーカレットまたは権利者に帰属するものです。したがって、これらを無断で転載、使用、複製、配布、改変等を行うことはできません。
■当資料に暗号資産(仮想通貨)のグラフ・数値等が記載される場合、それらはあくまでも過去の実績またはシミュレーションであり、将来の投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。また、税金・手数料を考慮しておりませんので、実質的な投資成果を示すものではありません。
株式会社ディーカレット
東京都千代田区富士見二丁目10番2号
暗号資産交換業者 関東財務局長 第00016号
所属する認定資金決済事業者協会:一般社団法人日本暗号資産取引業協会