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急落!BTCは徐々に回復も値段はどこまで戻る!? ETHは力強い需要!

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前週からの動向

ビットコインは、先週末金曜日に発表された米雇用統計の結果が市場予想に反し冴えない結果だった事を受け、徐々に上値が重たい軟調な展開となり、先週号で取り上げた600万円割れへの警戒が現実のものとなってしまった。12月4日に一時42,000ドル台まで急落したBTCは、最安値までの下落速度は凄まじく、15分程度の動きであった事からフラッシュクラッシュ(相場の瞬間的な急落)の発生といえるだろう。安値からは緩やかな買い戻しを見せ、現在は51,000ドル台付近まで反発したが、回復はこの辺りで一服か。50,000ドルが維持出来るかどうかは重要なポイントとなってくるだろう。また、テクニカル的には100日移動平均線の53,500ドルあたりが目先の上値目標となっており、ここを突破出来なければ、下降トレンドが当面続く可能性が出てきそうだ。

今回の急落の原因については、様々な憶測が飛び交うが、多くの情報は出ておらず、他の金融市場からの影響とも考えにくいことから、レバレッジポジションの清算により引き起こされた動きだったと思われる。また、暗号資産市場の下落幅が他金融市場と比べてもオーバーシュート気味だったと判断した投資家も多かった様子で、買い戻しの自律反発によってショート勢のロスカットも走った模様。相場の急変動時には、普段より繊細なポジション調整が必要だと言えよう。

一方のアルトコイン市場はおおむねBTCに連動し軟調な展開であったが、ETHだけは力強さを見せている。急落前は最高値更新が射程圏内であった事から、買い戻しの資金が集まりやすく、再び上を目指しやすい暗号資産との見方が多いようだ。ETHのネットワークアップデートも控えており、注目度は依然高いままである。

市場動向

一方、他金融市場では米株が連日の上昇を遂げており、オミクロン株への警戒の後退がリスク選好ムードを招いていることがわかるが、楽観的過ぎる動きではないかと筆者は考えている。これは中国中央銀行から市場への追加資金供給が行われることが発表されたことも強気に作用したようであるが、相場に大きな逆風となる米国の早期利上げを忘れてはいけない。FRB(米連邦準備理事会)がインフレ抑制へ本腰を入れ始めたら、現在の楽観ムードは一気に消し飛ぶ可能性も出てくる。

欧米ではクリスマスシーズンに入ってるため、流動性の低下が予想されるので、今回のようなフラッシュクラッシュに近い流動性の枯渇による急な値動きが再発するリスクを考慮しつつ、慎重な取引をするべきだろう。

筆者:前田慶次
参照:Bitcoin日本語情報サイト

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筆者プロフィール

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株式会社ディーカレット 暗号資産事業グループ
トレーディングチームヘッド、マーケティングディレクター
SBIの為替ディーラー出身でプライシング分析から顧客取引などのビックデータ分析屋さんも兼ねていたので、取引はAIで取引シグナルを出しているものの裁量が好きなトレーダー。暗号資産交換業に転職してからは、AMLに加えブロックチェーン特有の分析まで顧客売買と市場動向両方に精通し、デジタルマーケティング分野も担当。日進月歩な業界なので日々全集中!! 好きな取引格言はミスターFXこと坂本軍治先生に言われた「Don’t Believe Your Position!!! 自分のポジションに恋するとロスカットが遅くなるから自分の相場観は信じるな!」です。
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