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今週はビットコイン価格持ち直し。30,000ドルが下支えとなるか。ビットコインハッシュレートは中国でのマイニング規制を受け高値の約半分まで低下。

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前週からの動向

6月半ばから軟調な展開が続き、先週には30,000ドルの心理的節目を割り込んだビットコイン価格であったが、今週は反発の動きを見せた。買い戻しの流れの中に、週末に売り込まれる場面もあったものの、最安値は30,000ドル台に踏みとどまったことで、当面は30,000ドルを下値のサポートラインとする見方が増えそうだ。
直近では35,000ドルのレジスタンスラインを超えてはいるが、まだレンジの半ばまでの回復に留まっているため、底を打ったとみるのは時期尚早か。

目先の目標としては、直近高値の1BTC=41,000ドル、455万円あたりがターゲットとなりそうだ。直近高値を切り上げる場面が見られた場合、レンジを上抜けたとの判断で買いが入りやすくなるだろう。 

テクニカル的には依然弱気な指標が多くみられる。100日移動平均線と200日移動平均線のデッドクロスが発生した場合、弱気相場は今後も長期化する可能性がある。

環境要因

ビットコインのハッシュレートが直近で著しく低下している。ハッシュレートとは、ビットコインを始めとする暗号資産(仮想通貨)をマイニング(取引データの承認に必要な計算作業)するときの計算速度のことであり、1秒間で何回の計算が行われているかを示している。5月14日に記録された最高値180EH/sから、現在は90EH/sまで約半分に低下している。(1EH/s=1エクサハッシュ/秒。1秒間に100京回の計算ができる能力を示す)
ハッシュレートの低下は、マイニング参加者の減少を示している。
レート低下の要因としては、中国のマイニング業者が当局の規制により撤退を余儀なくされたことが挙げられる。多くの業者が廃業か海外への拠点移動を強いられており、ハッシュレートおよびビットコイン価格の混乱の原因の一つとなっているが、中国撤退に関しては、中国依存の解消も果たされたので必ずしもネガティブな面だけではない。
ビットコイン価格とハッシュレートは必ずしも相関しているわけではないが、ハッシュレートの上下=マイニング参加者の増減は、ビットコイン市場への投資の需要を図る指標となるので、今後の価格予想の材料となりえる。

ビットコインを法定通貨とすることが決定したことで市場の話題の中心となったエルサルバドルでは、ブケレ大統領から「ビットコイン用のウォレットを開設した者には30ドル分のBTCを提供する」との発表があった。
エルサルバドルでは多くの労働者が海外へ出稼ぎに行っており、海外からの仕送りがGDPの20%以上を占めると言われている。近年、新興国に対する海外送金に高コストがかかってしまう点が、国連でも言及されるほど問題視されている。低コスト・短時間でどこへでも送金できるメリットをもつビットコインは、同国の実需に合致したものといえるだろう。

筆者:齊藤成芳
参照:Bitcoin日本語情報サイト

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