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オミクロン株警戒・米早期利上げ観測?前途多難なビットコインの今後は?

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前週からの動向

ビットコインは、先週末に新型コロナウイルスのオミクロン株への警戒感により、一時55,000ドル台まで下落する場面があったものの、米大統領の発言や感染力に対する正しい報道が徐々に伝わったことに加え、各国で対策が発表されたことや新しいワクチンに関する報道などで次第に警戒感が後退していき、現在は急落前の半値までは持ち直している形になっている。

先日、Twitter社の前CEOジャック・ドーシー氏が暗号資産(仮想通貨)ビジネスに参入するとの報道がされたことへの期待感や、米マイクロストラテジー社による大量の追加購入などがBTC固有の支援材料になったようだ。
この間のフローは、主に機関投資家および北南米の買いが強かったとの見方もあり、急落時でしっかり買えた投資家はラッキーだったのではないだろうか。

今回は「新型コロナの影響は最低限で止まるだろう」と市場は落ち着きを取り戻しつつあるが、またこの手の報道があった場合、100日移動平均などが控えている600万円台割れも意識されてくる可能性もあるため報道には注意する必要がありそうだ。

一方のアルトコイン市場はおおむねBTCに連動し軟調な展開であったが、ETHは急落前の水準を回復し、最高値更新が射程圏に入ってきている
これは先週号でも取り上げた通りだが、ETH価格はNFTやメタバースへの大手企業の参入などの報道によって下値が支えていると思われる。
XRPは回復のための力不足が続いている状況で、裁判の続報待ちと思われるが元気が無くフローも弱いままだ。

市場動向

一方、他金融市場では米国の早期利上げに注目が集まっている。
昨晩パウエルFRB議長が証言でタカ派的な発言をしたことで早期利上げ観測が浮上し、リスク回避的な動きが強まったことで米株が大幅下落。今後もドル買いの流れが強まれば、暗号資産全体の上値が抑えられると思われるため、米国の経済指標には注目する局面が増えてくるだろう。
当然火消しのコメントも出る可能性があるので、各連銀のコメントで右往左往する事が予想される。

とはいえ、利上げによって暗号資産への資金流入が頭打ちになってくる事に関しても、そろそろシミュレーションを開始しなければならない。「下がったら買い」が、ワークしなくなる時にプロのディーラーのようにしっかり投資手法変更が出来るように頭でイメージしておいた方が良いだろう。そんな遠くない未来だと忘れずに!
ちなみに、機関投資家を中心に欧米トレーダーはもうクリスマスシーズンに入るため、ここから大き目なポジションを作ることは一般的に減ってくる。これはその年の数字が足りてなければ別ですが、今年は判りやすい相場だった事もあり、徐々にポジション調整が始まってくる事が予想される。

筆者:前田慶次
参照:Bitcoin日本語情報サイト

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筆者プロフィール

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株式会社ディーカレット 暗号資産事業グループ
トレーディングチームヘッド、マーケティングディレクター
SBIの為替ディーラー出身でプライシング分析から顧客取引などのビックデータ分析屋さんも兼ねていたので、取引はAIで取引シグナルを出しているものの裁量が好きなトレーダー。暗号資産交換業に転職してからは、AMLに加えブロックチェーン特有の分析まで顧客売買と市場動向両方に精通し、デジタルマーケティング分野も担当。日進月歩な業界なので日々全集中!! 好きな取引格言はミスターFXこと坂本軍治先生に言われた「Don’t Believe Your Position!!! 自分のポジションに恋するとロスカットが遅くなるから自分の相場観は信じるな!」です。
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