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『文字ベースでの双方向コミュニケーション』というオンライン企画ができないか?

クリエイティブ・コーディング関連のオンラインイベント企画として『ブログを基にした文字ベースでの双方向コミュニケーション』という企画が実現出来ないか?
今回これを試験的に実施し、結果をまとめてみました。

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こんな企画成り立つのかな?

『ブログを基にした文字ベースでの双方向コミュニケーション』企画とは、
1.発表者はブログで発表を行う
2.参加者はそのブログを読み、質問や感想を文字で書き込む
3.発表者は質問や感想に文字で返答する
4.上記2.、3.をある期間行い、大いに盛り上がる
というものを想定しています。

LT などで発表者がスライドを用いた発表を行い、参加者は口頭で質問するといったものが、スライドがブログに、口頭での質問が文字書き込みでの質問に置き換わった、とイメージしていただければと思います。

以下、発表を行う人を発表者、その発表を聞く・見る・読む人を参加者と呼びます。

オンラインイベントというと、発表者はライブ・リアルタイムでの配信を行い、それを参加者は遠隔地から視聴するという形式が一般的かと思います。

参加者は視聴しながらチャットや Twitter を使って意見や質問を文字で投稿することもありますが、発表者側はその投稿に対する応答も、発表自体もリアルタイムでの発声によって行っています。よって「リアルタイムで話をする」ということが苦手な人、そもそも発声が不可能な人はこの形式での発表者側になることは難しいです。
「リアルタイムの会話」ではなく文字ベースでの双方向コミュニケーションであれば、そのような人でも発表する側に立つことができ、もっと積極的に楽しくイベントに参加できるのではないか?そう考えて『ブログを基にした文字ベースでの双方向コミュニケーション』を試してみたいと思いました。

私自身リアルタイムでの会話は大の苦手で、こういう企画があるといいなと思うものの、他の人はどう思うのか?果たして企画として成り立つものなのか?その辺りの感じを掴んでみたく、今回 Processing Community Japan のご協力をいただいて試行してみた次第です。

Processing Community Japan #オンラインイベント

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やってみたらこうなった

まず私が発表者となり、ランダム・ウォークについてのブログ記事を書きました。

双方向コミュニケーションを行う場としては Processing Community Japan の Discord サーバを使わせていただきました。

『# ️作者と語ろう』チャネル

実施のイメージはこんな感じです。


企画の告知は Twitter で行いました。

実施の結果、数値的な実績(20/04/19 現在)は以下のとおりでした。

実施日数 20 (20/03/31 - 20/04/19)
ブログ閲覧数 486
告知 Twitter のインプレッション数 10,095
Discord 投稿数 12
Discord 投稿者数 4

ブログ閲覧率 4.8%
(ブログ閲覧数 / 告知インプレッション数)
投稿率 0.8% (Discord 投稿者数 / ブログ閲覧数)

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この数値は多いのか少ないのか?

ブログ閲覧率は思っていたよりも高く、Discord 投稿率は低かったというのが個人的な感想です。
告知しても実際にブログを見てくれる人は少ない、でもブログを読んでくださった方は何かしら Discord に投稿してくれるだろう、その予想はまるで外れてしまいました。

ブログ閲覧率が思いのほか高かったのは、ランダム・ウォークという題材が間口が広く難し過ぎず、多くの人にウケるものだったからなのかもしれません。
Discord 投稿率が低かった理由としては下記 2つの反省点を挙げたいと思います。

・唐突感
・誘導がヘタ

企画の話し合いを Processing Community Japan で多少なりと行っていましたが、告知を見た大部分の方にとっては突如として始まった企画に見え、企画意図の説明も足りずかなりの唐突感があったものと思います。

Discord チャネルへの誘導は Twitter での告知投稿にリンクが貼ってあるだけで投稿の例なども無く、客観的に見てとても不親切なものでした。

これら反省点の改善については後述します。

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今回得られたことは?

発表者として”自分の発表内容の足りない部分を気付かせてもらえた”というのは大きかったです。

投稿の中で『これランダムウォークって言っちゃっていいのか?と不安に感じることがあります。』という書き込みがあり、「あれ!?そういえば私のブログにはランダム・ウォークの定義が無い!読者がランダム・ウォークが何かを知ってる前提になってる!」と気づきました。
そういう前提を意識して設定したのならよいかもしれませんが、私の場合は全く何も考えず、無意識にそのような書き方になってしまっていました。

他の方の面白い作例を見れたというのも得られたことの一つです。

ayato(@dn0t_)さん

JunKiyoshi(@junkiyoshi)さん


センバク(@senbaku)さん

こういうやり方もあるのかと刺激を受けてモチベーション上がりますし、勉強にもなります。
そして、なにより参考にしていただけたことが発表者として嬉しいです。

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今後できる工夫

さて、この企画はどうなったら成功と言えるのでしょう?
色々あると思いますが、私は ”リアルタイムで話をすることが苦手な人も楽しく積極的に参加でき、双方向のコミュニケーションが活発に行われること” としたいと思います。

その視点で今回の2つの反省点を軸に工夫点を考えてみます。

・唐突感の払拭

これは事前の告知期間を十分に取り、その間に企画意図や趣旨説明をしっかり行うことで解決できると思います。
あまり一般的ではない企画なので説明はわかりやすく、十分に行う必要があるでしょう。
企画の告知と説明のための Web ページを用意できるといいですね。

・上手に誘導する

参加者の投稿のハードルを下げるため、告知の中で投稿に至るまでの手順の説明や投稿例の具体的な提示が必要だと思います。
告知も一回だけじゃなく複数回、媒体も複数使って行うとなおよいでしょう。ここでも告知、説明に使える Web ページが欲しくなります。

今回、疑問点や感想の投稿を Discord に投稿してもらうようにしましたが、Twitter 上にハッシュタグを決めて投稿してもらうという方法も投稿のハードルを下げる意味では有効かもしれません。

コミュニケーションの元ネタとなるブログ記事の内容も質問や意見に繋がりやすいものだといいですね。
活発なコミュニケーションのためには発表者側も読者に向けて質問を促すような投稿を行うなど積極的になってもらう必要があり、そういう読者とのコミュニケーションやブログの書き方のコツなど発表者向けのガイドラインがあるといいかもしれません。

今回のブログ記事はそれ自体で完結した形で書きましたが、ブログ上ではある程度に留めて、Discord 側に追加の作例や記事の続きなどを書いていくという方法もよいかもしれません。

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以上が今回のまとめです。

今回 Processing Community Japan Discord サーバをお借りして『ブログを基にした文字ベースでの双方向コミュニケーション』企画を試行させていただきました。
次にまた実施させていただけることがありましたら、今回の反省・工夫点を踏まえてよりよい結果を出したいと思います。

Processing Community Japan の皆さん、ご意見投稿くださった皆さん、ブログを読んでくださった皆さん、ありがとうございました。🙂

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