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やっている、はつもりでしかない。

芦田太郎さん、職業はテレビマン。

三井物産、電通からも内定をもらうほど有名企業が欲しがる人材とはどんな人なのか?「テレビ朝日の芦田太郎」というより先に興味があった。

就職活動のブログから見つけ、読み進めていくうちに自分の就職活動を思い出した。リアルな気持ちと自分の職業を決める決断の時に考えていたこと、同期のことなどが綴られており、果たして自分の時はそこまで考えていただろうかと振り返った。

私はアナウンサーになりたかった。
理由は「伝える」という職業と「テレビ」という仕事に憧れがあったから。でも芦田さんの就職記録を見て改めて選ばれなかった理由を振り返った。

「なぜその仕事に就きたいのか?」「自分は何ができるのか」そこをちゃんと整理しきれていなかったのだと思う。

自分とは。
芦田さんは「自分は水曜日のダウンタウンは作れない」と言っていた。そこには自分のスタイルとして人をけなすのではなく活かし、輝かせた番組作りをしたいという想いがあるから。

自分のしたいこととは。なんとなくやってるのではないか。やったと自分に言い聞かせて、やっているつもりで誤魔化してはいないか。

本気でやっている人はやったではなく、やりきったと言うのではないか。

ぼーっとしてたらすぐに違うものに飲み込まれてしまうからチコちゃんに怒られそうだ。

さて、今回のお題は「テレビの企画」

視聴率という数字

芦田さんはゴールデンの視聴率20%をとることがテレビマンの夢と語っていた。

そもそも、歴代最高視聴率を獲得したのはどんな番組?

答えは、1963年紅白歌合戦。

!?どんだけ昔だよ。つまりは日本の家庭にテレビが普及し始めたころ、国民ぐるみでテレビに夢中になっていたころ。視聴率80%超え。

現代はどうか、2020年6月29日~7月5日の世帯視聴率はテレビ朝日の「ポツンと一軒家」が18・8%…もうテレビ時代ではないのか。

芦田さんが「今のテレビは血を流している」というのが印象的だった。テレビ朝日の視聴者は高年齢の方が多く、若者にシフトするのに様々な工夫をしていること。でもそれを客観的に「巣鴨でタピオカを売っている」と言える所が何をつかもうとしているか本質がブレていないところが伺える。

難しい選択の時期に来ている。

それはテレビだけでなくこのコロナ禍で多くの業界が直面している。だからこそ強みをどう生かして、情勢に合わせた変化ができるかが問われる。「ニューノーマル」な時代だからこその決断が必要とされる。

テレビの企画とは

いま取り上げるべき時代の動きを読み、番組としてゼロから新しい価値観を発信するためのものだと感じた。

「あざとい」の番組も現代女性の心の繊細な動きを肯定的に扱い、処世術として発信している新しい価値観だ。その番組をみながら女同士で盛り上がるのもよし、男女で言い合うのもよし、新しいコミュニケーションの形が生まれる。

芦田さんの話には飾りがない。だから言葉がすんなりというより、どしどし脳みそに入ってくる。ものすごく考えているから、飾らなくても自然に出てくる言葉なんだろうと思う。
そうじゃなかったら「150%勝ち目ある時にしか言い返さない」とか言えない。
だいだい、考えが浅いからその時の雰囲気で言い返してしまうことばかりだ。

今回は企画以前に仕事への取り組み方、自分スタイルについて考えるきっかけを与えてもらった。

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