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発達障害を和らげる方法

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ASD/ADHD当事者の実体験をもとに、発達障害の生きづらさを軽くするコツを紹介中。
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発達障害のある人たちの居場所…Neccoカフェに自著を贈呈しました

私はこの6月に、発達障害とコミュニケーションをテーマにした本を上梓しました。多くの方に読んでいただきたく、障害者団体などに本を無料で差し上げているところです。 このたび自著を、東京の西早稲田にあるNeccoカフェに置かせていただくことになりました。ご興味のある方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。 NeccoカフェとはNeccoカフェとは、発達障害当事者による当事者のための、ブックカフェです。ADHD・ASD・LDがある人たちの、居場所づくりをめざしています。猫が日向ぼっこ

発達障害で悩む心が励まされた…読書感想文のまとめ

私に発達障害があると知ったころ、私は発達障害にまつわる本を読みあさりました。1年間で30冊以上は目を通したと記憶しています。 読書により得られたメリットは、計り知れません。 発達障害についてよく知らないまま、診断書という医師からのお墨付きをいただいた私は、たったひとりで沙漠に放り出されたようなものです。そのような私にとって、活字はオアシスから湧き出る水のようでした。 本は地図というより水のようだと感じることがあります。本には私が求めている目的地や行き方は、ダイレクトには

『LDは僕のID ―字が読めないことで見えてくる風景』感想

『LDは僕のID ―字が読めないことで見えてくる風景』(南雲明彦:著)は、LDがある人に限らず、多くの人におすすめしたい良書です。 南雲さんは「読み書き」がとても苦手な子どもでした。その原因が分からないまま悩み苦しみ、不登校となって引きこもります。 手を差し伸べる方がいたことにより、暗闇の底から立ち上がることができ、通信制高校を卒業。そして21歳の夏、LD(学習障害)の一種であるディスレクシア(読字障害)という言葉を初めて知ります。 ディスレクシアがあることが判明してか

3つの思考タイプ別・ASDの適職と仕事へのアプローチ方法

自閉症スペクトラム(ASD)の人にとって、どのような仕事を選ぶかは、まさに死活問題。得意・不得意の差が激しい当事者にとって、苦手なことばかりを強いられる職種は、長く続けることが難しいからです。 ここでは、『アスペルガー症候群・高機能自閉症のハローワーク』(テンプル・グランディン、ケイト・ダフィー:共著)を参考にしながら、ASD当事者が適職を選ぶポイントを紹介します。 テンプルさんは、脳を3つのタイプに分類して、それぞれのタイプが得意なことを生かしやすい職種をリストアップし

黒柳徹子さんが発達障害を告白…『私ってLDだったの?』感想

黒柳徹子さんの国民的ベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』では、徹子さんが多動な小学生だったことが明かされています。多動ゆえに小学校を退学させられた徹子さんは、ユニークな教育方針を貫くトモエ学園に転校して、その個性を伸ばせるようになりました。 徹子さんは大人になってから、女優・マルチタレント・ユニセフ親善大使として活躍するようになりましたが、実は自分が発達障害(LD、ADHD)だったと気づきます。 『私ってLDだったの?』(新潮文庫『小さいときから考えていたこと』に収録)と