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発達障害を和らげる方法

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ASD/ADHD当事者の実体験をもとに、発達障害の生きづらさを軽くするコツを紹介中。
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2023年4月の記事一覧

幸せに生きること、普通であること、どちらを願う?

「お宅のお子さんは、自閉症じゃないですか?」 私が幼稚園生のとき、母が幼稚園の先生から言われた言葉です。発達検査や療育を受けることを、暗に提案していたのかもしれません。 その言葉に対して、母は頑なに大反発。 「あの先生、本当にひどいこと言ったのよ!あなたは自閉症じゃないかって!そんなわけないわよね!」 私が大人になってから、母は憎らし気にそのエピソードを口にしました。語ったというよりも、発作的によみがえった怒りをぶつけてきたと言った方が、正しいかもしれません。 その

発達障害だと疲れやすい?…ストレス・メンタルヘルスのまとめ

私は発達障害があるせいか、疲れやすいと感じるときがあります。 発達障害とは、脳の器質がふつうの人と異なることにより、社会生活において生きづらさが出てくる障害です。脳は全身を司っているから、やはり健康面に深くかかわっていると思うんですね。 私はおそらく、脳で一時的に情報を処理できる量が少ないので、脳が常にフル回転しているような感覚があります。しかも、脳が休むことなくグルグル思考しているから、自分が疲れていることにすら意識が回らなくなるのかもしれません。 さらに感覚過敏な傾

発達障害でも働きたい…仕事・就職のまとめ

発達障害は別名、発達凸凹と呼ばれています。なぜなら、得意なことと不得意なことの差が激しいからです。たとえば、PC作業は寝食を忘れるほど集中できるけれど、接客は臨機応変に対応できずにフリーズしてしまう……という具合にです。 仕事の向き・不向きが激しい当事者が、向いていない職業に就くことは、息を奪われるように苦しいことです。しかも、「何でそんな簡単なこともできないの?」「怠けているんじゃないの?」と周りの人から言われてしまうと、苦しさに拍車がかかります。さらに自分を追いつめてし

発達障害あるある…怖いくらい過集中になる問題とその対策

発達障害があるせいか、自分でも怖くなるくらいに物事に集中しすぎてしまうことがあります。水を飲むことはおろか、呼吸や瞬きもほとんど忘れてしまって、物事にのめり込んでしまうんですよね。 ASDのある人の過集中は、まるで超強力な粘着テープのようだと感じます。集中している物事にぴったりと意識が貼りついて、なかなか剥がせないからからです。ふつうの人の意識は付箋のようで、一度紙に付けても簡単に剥がせますが、粘着テープだとそうはいきません。無理に剥がそうとしたら紙を破ってしまう恐れもあり