Evidence Based Medicineとは
JAMAの中では根拠に基づく医療は患者中心のCommunicationと合わせ協調意思決定がなされ、最適な患者の治療となりうるとされています。
PT協会のHPにもEvidence Based Physical Therapy(EBPT)が紹介されています
厚労省が委託している事業として日本ではMindsによるガイドライン作成が
主流となっています。
海外ではGRADEのルールに則って作成される事が多く
イギリスのCochrane等も有名です。
ガイドラインの作成には様々なメンバーが関わります。
ガイドラインではスコープからCQが設定されてあるものが多くあります。
上記のPICOに基づいて設定されます。
ARDS診療ガイドラインでもCQが設けられています。
論文の質や効果量が評価され
バイアスリスクを評価した上でシステマティックレビューが行われ
全体のOdds ratioやRisk ratioが算出されフォレストプロットが作成されます。
Evidence to DecisionではGRADEのルールに沿って
資源から現実的に行われるかやRisk-benefit,費用対効果などが評価されています。
様々な評価の上CQに対するAnswerがなされ推奨度や
エビデンスの確信性が記載されています。
研究に階層性がある訳ではありませんが基礎研究を礎に
臨床研究がなされます。
Mindsのガイドライン作成マニュアルを参考にしています。
途中で対照群にへの症例の移動があった際
対照群に移動したものとして最終的なoutcome評価を行う
as-treated解析
介入群に最終的に戻してoutcome評価を行うITT解析の2つがありますが
新しい治療法の有効性を示す優勢試験の際には差が検出しづらくなるので
ITT解析で問題ないと思いますが
非劣勢試験では介入群との差が小さくなってしまうため必ずしも
ITT解析が有効ではないと思います。
欠損値代入のSPSS等の追加パッケージもあります。
乱数シミュレーションのアルゴリズムの使用等で
適切な統計モデルが選択されれば
上記に記載のMCMC法などで欠損値の予測が可能となる場合があります。
オーストラリアの理学療法士協会が運営しているPEDroでは
上記で説明したBias Riskが独自のScoringで評価されて
記載されているので一目で論文の信頼性がある程度わかります。
詳細にどのように評価、scoringの基準があるかは詳しくは調べていません。
すみません。
統計学的有意差(俗にいうP値)だけでなく
臨床的に効果があったか判断するMCIDの考え方は
近年学会等ではよく見受けられます。(私見です)
やや論文は古いものが多いですが
Rehab Measuresでは具体的にMDC等の数値が挙げられています。
常にUpdateされた知識を持ち患者さんとのCommunicationを怠らず
Share Decision Makingのもと実践することが最も大切であると思います。
誤解している点や間違い等のご指摘やその他ご意見お待ちしています。
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