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無事これ名馬


これからの時代のサラリーマンの働き方のヒントになれば幸いです。

プロ野球の広島カープに、白濱裕太捕手がいます。
高卒でドラフト1位で入団して、19年目を迎えます。
と言っても、ご存知ないですよね?

一軍の試合には、ほとんど登場しません。
実績がないのに、どうして19年も選手でいられるのか?
それほど広島のキャッチャーは足りていないのか?
疑問に思うことはたくさんあります。

捕手というポジションは、1試合に1人か2人で事足ります。
多くの球団は3人を出場選手枠で登録しています。
広島は12球団でも捕手の層が厚いので、白浜捕手はその中に割って入ることが難しいです。
それなのに、30代半ばを越えても現役選手として存在しています。

白濱選手の特徴は3つあります。
・一芸に秀でている
 キャッチング技術は折り紙付きです。
 キャッチャーの基本は、投球をしっかりと受け止めること。
 変化球や暴投にも慌てずに対応できること。
 でも、一軍で活躍するには、バッティングも必要なのですが。

・人間性が優れている
 ベテランになると、若い選手との関係が難しくなります。
 圧倒的な実績を出していれば尊敬もされますが。
 実績がない、しかも相手の方が年俸が上となると、仕事では敵いません。
 それでも慕われるにはピープルスキルが優れていないと。
 「あの人がいてくれる」「あの人の言葉に救われた」という声がなければ、チームには残れません。

・自分の境遇に文句を言わない、腐らない
 白濱捕手の年俸は650万円。
 新人選手に毛が生えた程度の年俸です。
 ほとんどを二軍で暮らし、一軍で怪我や病気が会った時にだけ突然一軍に呼ばれます。
 選手としてだけでなく、コーチや選手間の潤滑油としての働きも求められます。
 自分に過分のプライドを持ちすぎると、うまくいかない状況です。

 おそらく数年後には引退し、コーチなどの指導者をしていることでしょう。
球団も、そのための準備期間としているように感じます。

 自分が発揮したいスキルが存分に発揮される場所でなくても。
自分を必要としてくれるのであれば、組織に求められる役割に自分を当てはめる。
求められる役割を全うするとともに、周りとの潤滑油としての存在になる。

 自分を中心に物事を見るのではなく、全体の中に自分を置いて考えてみることで、存在価値を発揮できることもありますね。
長い期間にわたって現役で働き続けるためには、こうした考え方、生き方も大切ではないでしょうか。

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