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サラリーマン経営者を目指すなら

サラリーマン社長の奮闘と悲哀。

「社長の椅子が泣いている」を読了。
分厚い評伝でしたが、一気に読み終えました。

若くしてヤマハの社長になった河島博氏。
最高益を更新したのに、理不尽な手段で社長を解任されました。
グッと堪える姿を見て、手を差し伸べたのがダイエーの中内功氏。
ダイエーのV字回復、子会社の再建に立ち向かいます。

こういう上司がいたら、仕事はやりやすいでしょうね。
こういう幹部がいれば、経営を任せることができるでしょうね。
でも、世の中は理屈通りには動かない。
特に、創業経営者、創業一族との人間関係は、屈折したものがある世界です・・・

河島氏は、優秀な「承」の人材。
自分で事業を起こさなくても、今いる人材や経営資源をうまく活かして、事業を発展させることができます。
言われたことをやるのが得意な「結」の人材や、管理を中心としたマネジメントが得意な「転」の人材を使いこなすことができます。

創業経営者がバトンタッチすべきは、まさに「承」の人材。
いわゆるプロ経営者とは、このような人材です。

自分で起業するのは無理だけど、社長になりたい人。
河島氏の成功と挫折に学ぶことは多いと思います。
特に、創業経営者との適切な距離感の保ち方や、その息子に対する配慮の仕方は、サラリーマン人生を大きく左右します。

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