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「アプリと子供服レンタルで、ママの『子どもが服のどの要素が嫌なのかわからない』をなくします」――感覚過敏のある発達障害児とその保護者を支援する高校生女子グループ、「SKIES」にオンライン投票してください

今回はみなさまに折り入ってお願いがあって記事を書いています。高校生女子集団のプロジェクトへの応援願いです。

SKIESと、SKIESの考案したアプリ「幸服(こうふく)みっけさん」について

まずSKIESの紹介から。SKIESは、ヘルスケア課題の解決をめざして次世代イノベーター人材が企画・運営する学生の自主プロジェクト「inochi学生プロジェクト」に参加している、4人の高校生女子によるグループです。

inochi学生プロジェクトでは毎年、関西、関東、金沢で、中高生・高専生が参加するヘルスケア課題解決のためのプランを競いあうイベント「inochi Gakusei Innovators' Program」を開催しています。SKIESの参加している関西地域2020年のテーマは「発達障害」です。

SKIESが聴き取り調査に向かったのは、さまざまな障害児を広く受け入れる療育園。そこで彼らは、「発達障害児を育てる保護者さんが子どもの服選びにたいへん苦労している」という話を聞きます。

この苦労は「感覚過敏」という発達障害の特性からくるもの。発達障害児に触感によって着られない服がある。でも、相手は小さな子ども。それも、発語の難しい子もいる発達障害児。本人は服のどういった要素がだめなのかが言語化できない。結果、子どもは苦手な服から逃れられず、保護者さんは買っても着てくれない服が多くてお金がムダにしてしまう。正体の掴みづらい感覚過敏というものが、子どもと保護者さん双方を苦しめている……

SKIESメンバーは、感覚過敏のある子どもとその保護者の苦しみを思って胸を痛めました。そこでメンバーのひとりが、ふとアイデアを思いつきます。

子どもとママの間の通訳みたいなことができればいいんじゃない?

「それだ!」

SKIESの4人はそこから協議を重ね、子供服のレンタルサービスとスマホアプリを組み合わせた、子どもの服の苦手要素を把握するサービスを発案しました。その名も「幸服(こうふく)みっけさん」。

発達障害児の保護者へのアンケートや、彼ら保護者を対象にした実証実験も踏まえ、彼らの挑んだプレゼンがこちらです。感覚過敏と服の苦手の関係、発達障害児の服の選択の苦労についてわかりやすくまとめられています。開発中のアプリの使い方説明も直感的で把握しやすい、アプリの社会実装がかなえば発達障害児の服選びに「こうふく」を感じられそう…… とわくわくしてくるようなプレゼンです。7分の内容、ぜひごらんください。

inochi Gakusei Innovators’ Programの最終決戦は11/29の「inochi万博フォーラム」。万博フォーラムへの登壇権をかけた11/1の最終選考会では、SKIESは惜しくも上位入賞とはなりませんでしたが、大阪大学大学院連合小児発達学研究科特任准教授・橘雅弥先生から審査員賞を獲得し、現在、敗者復活チームとしての登壇権の獲得をめざしています。

宇樹がSKIESを応援してほしい理由

私には、感覚過敏のある発達障害者として、子どもの頃に着られない服のことで叱責されたつらい思い出がたくさんあります。30歳になってようやく発達障害が発覚しましたが、その後、自分にとって快適な服の傾向を把握して実践に生かすまで10年かかりました。

感覚過敏が服選びにおいて起こす問題は、発達障害者本人、彼らを育てる保護者さん双方にとって大きな損失です。負わなくてもいい心の傷や、金銭的負担を負わなければいけないからです。

私は、現代の物流やITの力を応用して、感覚過敏のある発達障害児にとって楽な服を探せるサービスを発案してくれたSKIESのみなさんを全力で応援したいと思っています。こうしたサービスがもっと普及していって、大人の世界にも広がったらいいな、と夢見てみたり。

SKIESの活動には、今後私も当事者監修者として関わらせていただく予定です。ぜひ社会実装に向けてみなさんでSKIESを応援していただきたく、お願い申し上げます。

SKIESにオンライン投票してください。投票は2種類あります

というわけで、SKIESにオンライン投票して、彼らのサービスが社会実装のための奨学金を得られるようにしてください。2種類の投票があります。

・オンライン一般投票での投票(11月15日〜26日)

11月15日〜26日に行われる敗者復活戦のオンライン投票で、SKIESに投票してください。みなさまからの投票が多ければ、SKIESは敗者復活チームとして、プログラムの最終決戦である「inochi万博フォーラム」への登壇権を得、最優秀賞に一歩近づくことができます。

オンライン投票には「inochi万博フォーラム」への参加申込が必要です。
参加申込すると運営からメールが届くので、そこのリンクから投票サイトにアクセスしてください。

1人1日1回投票が可能です。ご面倒ですが、毎日1回メール内のリンクより投票サイトにアクセスいただき、投票いただければ幸いです。

inochi万博フォーラム公式サイト、参加申込はこちらです。

・オンラインイベント「inochi万博フォーラム」での投票(11月29日)

(SKIESが敗者復活チームとして登壇できた場合)最終決戦であるオンラインイベント「inochi万博フォーラム」にZoomで視聴者として参加して、SKIESに投票してください。

みなさまのオンライン投票と当日の審査員による評価を合わせて最優秀チームが決定されます。SKIESが最優秀チームに選ばれた場合、彼らは奨学金を得て「幸服(こうふく)みっけさん」の社会実装へと進むことができます。

SKIESら、学生プロジェクトのメンバーが登場するのは11:30〜14:00です。

SKIESをどうぞよろしくお願いします

以上、感覚過敏のある発達障害児とその保護者を支援する高校生女子グループ、「SKIES」への応援をよろしくお願いいたします。発達障害で困りごとを抱えているご家族やお友達にもどうぞどんどん広めていただければ幸いです。

いただいたサポートは、書籍購入費、交通費、病院代などに大切に使わせていただきます。ありがとうございます!