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菩提心の称賛《宝珠の灯》第94偈

94)宝珠である菩提心によって、
最高の聖者は、祈願を完遂し、
自らの所化を完全に熟させ、
浄土の浄化を実現しようとする。
 
 

「最高の聖者」とは、外道・声聞・独覚等より優れた最高の、
空性を直接悟った聖者である菩薩を意味する。
 
彼らは、彼らが思い描く皆の幸せを実現するために、
智慧と福徳を積みながら、その善のエネルギーを使って祈り、
祈願を達成しようとする。
 
並行して、
自分の所化(縁があって自分が導くことのできる弟子)をより良い状態に導くために、
果実が甘く熟すように、
人を熟成させる。
 
いよいよ自らが仏となり、所化を受け入れる浄土を実現しようという時、
 
「こんな風であったら良いな」という自らの理想郷を、
細部まで思い描き、浄化する。
 
成仏すると同時に、
一人の仏陀は彼自身の浄土をもつ。
なので、複数の浄土はそれぞれ異なった性質をもつけれど、
 
菩薩は未来の浄土を実現すべく、
意識を使って浄土を純粋なものにしていく。
 
菩薩から仏まで、
それらの働きの原動力になっているのが、
菩提心。

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