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菩提心の称賛《宝珠の灯》第24偈

24)心の月、菩提心。
心の太陽、菩提心。
心の宝珠、菩提心。
心の甘露、菩提心。
 
 

菩提心にはさまざまな功徳があるけれど、
功徳の様相もそれぞれ違う。
 
一つの菩提心を、
いろいろな角度から見ることで、
輝き方が違ってくる。
 
磨かれた透明な水晶をみると、
角度によって、光の色や形が違うようなものか。
 
クヌラマリンポチェは美しい喩例しか挙げておられない。
それぞれの意味を想像することは、
こちらでしなければならない。
義務ではないけれど。
 
月は、日中の暑さを忘れさせてくれる涼やかな光を放つ。
輪廻の諸々の煩雑な苦しみを無くすものでもあるし、
 
夜の暗い空をはっきり見せてくれる、
闇の中で、ものごとの本質的なあり方を浮かび上がらせる智慧の光の譬喩にもなる。
 
太陽は世界を明るく照らして、
情熱的に皆を幸せな方向へ導く譬喩にもなるし、
ものごとのあり方を隠さずはっきりとさせる智慧の譬喩にもなる。
 
喜んで利他を行う菩薩が望むものごとを全て与えてくれるから、
如意宝珠にも例えられる。
 
菩提心があることで心に滋養が与えられ、
萎えず、穏やかに、心力が満ちた状態でいられるので、
甘露にも例えられる。
 
他にどんな例えがあるだろうか。
 
クヌラマリンポチェから
われわれへの宿題である。

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