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菩提心の称賛《宝珠の灯》第96偈

96)昼間にする宝石の光に
たよって、具眼者はかたちを見る。
菩提心によって、王子菩薩は、
空に等しい衆生を見る。
 
 
「昼間にする宝石」とは太陽のこと。
太陽の光に依拠して、眼を持つ者達は形あるものを見る。
 
王者(仏陀)の子、菩薩は、自らの菩提心によって、
空と等しく果てしない、
沢山の衆生の幸せを見据えて進む。
 
チベット語で、「たよる」「依拠する」という言葉は、
それ自体ではないものに依る場合につかわれる。
 
「~によって」「~が」とは、
それ自体が行為者になる場合につかわれる。
 
菩薩の菩提心自体が、
果てしない衆生を見ている。

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