菩提心の称賛《宝珠の灯》第34偈
34)第一の宝石のように、
盛衰の条件によって変化しない。
菩提心の最高の味は、
甘露でさえも損なわせる。
ここで、「第一の宝石」は金。
金は、装飾品や器や、ただの塊としてある時も、
それらが壊れたとしても、
そのまま金としてあり続け、再度加工することもできる。
菩提心の味は、
もちろん味わった者しか分からないだろうけれど、
自らの身体も、
心も、
あり方も、
全てを豊かに潤してくれる。
その時々で、
味わいも千差万別。
甘くのどを潤す甘露よりも、
大きく、広く、さわやかで、
円熟して、
まろやかな旨味を持つのだろうか。
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