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フットサル場の月間売り上げを150万以上アップさせた話

 今日はタイトルにあるように、フットサル場の運営に参加して約1年半で売り上げを150万円上昇させた話をします。

 まずなぜフットサル場の経営に携わる事になったのかを説明すると、元はこのフィールドを借りて自らのサッカースクールを立ち上げた、店側からすると「お客さん」の立場だった。

 サッカースクールも人数ゼロからスクール激戦区の街で始めて1年経った頃には人数も結構増えてきていた。勿論最初は少なかった時から全てを見ていたこのフットサル場のオーナーが、フィールドも盛り上げてくれないかと話を持ってきてくれたのが始まり。

 この時、幸いにも他にいくつか誘われていた話があったが、このフィールドのオーナーが経営が苦しいにも関わらず、最初に「無料」でフィールドを数ヶ月貸してくれた事への恩を返したいという思いからここで働く事に決めた。

取り組んだ事

 正直、今から約1年半前に入社した時は個人参加プログラム(個サルなど個人で参加出来るフットサル場では大きな収入源でもあるプログラム)が皆無だった。フットサル大会も少しだけであんまりチーム数も集まってなかった様に思う。

 レンタルコートも他の競合施設の存在もあり伸び悩み、大手サッカースクールがかなりフィールドをレンタルしてくれていたのと自社スクールが主な柱であったもののそれだけでは到底経営的に難しかった。

 ではなぜ人が集まらなかったのか?

 それは圧倒的な認知度の低さ。

 正直このフットサル場は駅近でもなければ他のアクセス手段も良くない。車を持っていなければなかなか難しい場所にある。その上、まだ出来て3年程だったので全く知られていなかった。近所の住民にさえも。

 認知度を上げる広告費を捻出する程の経営体力もない。

 ではどうするか?

 徹底的にSNSを強化して、ウェブサイトもわかりやすい様に変えた。勿論コストをかけずに。SNSもほぼ毎日更新してタグ付けの文字も拘り続けた。この1年、自分のサッカースクールの運営と並行しながら家にいてもずっと仕事の事を考えアイデアを練った。具体策として今ざっと頭に浮かんだ事を以下に記しておくと、

・SNS強化
・ウェブサイトのデザイン変更
・現行イベント・企画の見直し
・大幅なサービス価格での呼び込み
・無料広告サイトにてイベント・企画の宣伝
・Line@の活用
・法人営業の強化
・他業種・業界の方との交流で人脈作り
・日本全国のフットサル施設で人気の企画をコピー
・外国人利用客増へのアプローチ 

 勿論、失敗もしたし、企画倒れだったイベントも少なくない。でもそこから学び、その企画そのものの伸び代が本当にもうないのか、少し時間帯や客層を変えればヒットするのかを考え、必ず当たるポイントがあると信じて続けていく。

 個人参加プログラムやフットサル大会なども、具体的な数字は言えないが、1年前までは総売上の5分の1にも満たなかったものが、そういったイベント企画が今では50%を軽く超えている。金額で言えば150万円以上は上がっている事になる。その結果、個人のお客さんが施設で知り合いになり、団体客としてコートを借りてくれたり、試合を弊施設で組んでくれたり、色々な波及効果を呼ぶ好循環となっていった。

 最初から勿論上手く言った訳ではない。他社の良いところをマネしてみたり、他の分野から何か応用できるアイデアは無いかと経営者が集まる会に参加したり、SNSの運用講座や経営のノウハウが学べるセミナーに参加したり、とにかく色々行動して少しずつ積み重ねていった。

 そして隣町にフットサル場が沢山ある様な今のこの業界の競合がひしめき合う中、私達の施設の強みは何なのか。そして今いるスタッフの強みは何なのかを必死に考えた。結局は出来ない事に無理をして手を出しても時間がかかってしまうだけ。なら自分達が出来ることを全力でやる。短期間で結果を出すにはこれに尽きると思う。

 そしてプロスポーツ界と同じ、1度利用して頂いたお客さんに2度目をどうやってまた来て貰うか。それは自分達の施設のファンを増やすという事。ここに来れば他の施設とは違う楽しさがある、と思ってくれれば、お客さんは例え県を跨いででも施設に来てくれる。

 この施設の強みは何なのか。それは施設のウェブサイトを見れば良くわかって貰えると思う。他の施設にはマネ出来ないイベントを沢山しているから

 色々と最初の頃はスタッフや外部コンサルの方も入れてミーティングをしてた時に、私だけ楽観的に「これだけやれば売り上げは今の〜倍になりますよ」って言ったのを誰も反応してくれなかったのを覚えている。確かにその当時はありえない数字だったし、誰も信じてくれなかったのは理解出来る。

やはり新参者は結果を残すしか信頼は勝ち取れない。最初の2つ3つの企画案をヒットさせるまでが一番難しいが、ここを乗り越えられれば「こいつの言う事は正解かもな」と周りが思い始めてくれる。

 そしてその当時は非現実的だった売上目標も今では毎月の様に達成している。勿論自分だけの力ではないし、他のスタッフの頑張りや、他の様々な要素が偶然重なり合って生まれた結果であるし、何より好き勝手自由にさせてくれたオーナーにも感謝している。

 だけど絶対に油断はしない。いや正確には出来ない。

 これだけ毎週色んなお客さんが来てくれる様になっても、来週は大丈夫かと不安になる。少し集まりが悪いイベントがあると、「なぜ」なのかを必死になって考える。数字にコミットしている以上仕方がないかもしれないが、安心してしまったらお客さんは徐々に離れていくだろう。

 それはどんな仕事をしていても同じだと思う。常に「お客様ファースト」でこれから先また違った仕事に就くにせよ、この気持ちは忘れずに持っていたいと思う。


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