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8/28放送分「民放テレビスタートの日・テレビCMの日」

8/28は「民放テレビスタートの日」と「テレビCMの日」です。

「民放テレビスタートの日」は、1953(昭和28)年8月28日午前11時20分、日本初の民放テレビ放送局となった、日本テレビが放送を開始したことにちなんで「民放テレビスタートの日」に制定されました。

日本初のテレビ放送自体は、同じ年、1953(昭和28)年2月1日から始まったNHKでした。

かつてNHKに独占されていた放送は、第二次世界大戦後に民間に開放されました。1951(昭和26)年4月21日に、日本初の民間放送としてラジオ16社が予備免許を受け、9月1日に現在のCBCラジオと、現在の毎日放送がラジオ放送を開始しました。テレビは2年後の1953年2/1のNHKに続いて、半年後の8/28に、日本テレビが民放初のテレビ局として開局しました。

以後、1950年代から60年代にかけて民放のAMラジオとテレビが全国各地で開局し、1969年にFMラジオが加わり、ラジオ・テレビともに地上系の民放が全国に普及しました。

地上テレビ放送は開局以来アナログ波で放送してきましたが、2003年12月に関東・東海・近畿でデジタル放送を開始。アナログとデジタルのサイマル放送期間を経て、2012年3月末に全国でデジタル化が完了。以降、高画質・高音質でデータ放送などの双方向性を持ったデジタル放送の時代に入り、今に至っています。

1953年にテレビ放送が開始されても、放送当時はテレビ自体の価格が高く、一般家庭にはなかなか普及していませんでした。

そのため、駅や公園、公共広場などに設置された街頭テレビで、「大相撲」「プロレス」「プロ野球」などのスポーツ中継や記録映画などを、近所の人たちが一箇所に集まって見ながら楽しむスタイルが主流でした。

その後、日本の経済成長とテレビの価格が下がったことにより、電気洗濯機・電気冷蔵庫とともに、テレビを加えた「三種の神器」として家庭に普及しました。

テレビのカラー放送が始まったのは、1966(昭和41)年。しかしテレビ番組が白黒からカラーに変わったのは徐々にでした。最初はカラー放送番組が1日に数分間あるだけで、ほかは白黒放送でした。カラーテレビ自体も、まだまだ庶民には手の届く値段ではなく、人々は街角などで、色のついた画面に見入っていたそうです。

「テレビCMの日」も同じく8月28日。日本のテレビCM第1号は、精工舎(現在のセイコーホールディングス株式会社)のCMです。ニワトリがぜんまい仕掛けの時計を調節する内容で、最後に「精工舎の時計が7時をお知らせいたします」というナレーションで終わる、時報をかねたCMでした。しかし、記念すべき放送予定だった第1回目の12時の時報は、音が出ないまま放送されました。フィルムが裏返しで音も不明瞭だったため、約3秒ほどで強制停止されたそうです。2回目の7時の時報は、無事に最後まで放映されたとのことです。

この時報CM、YouTubeで見られるんですが、今のCMとは違っていてほのぼのかわいいんですが、こういう歴史が今に繋がってるんやなと感慨深いです。興味あればぜひ見てみてください↓

今放送しているFMおとくにの電波も、こういう歴史の積み重ねでお届けできているので、先人の方々に感謝しかありません。そのことを忘れず、これからもよりよい放送がお届けできるよう精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!


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