2023年のNVDA日本語チームの取り組みと今年やりたいこと

こんにちは。NVDA日本語チームの辻です。
僕たちがNVDAの日本語化に取り組み始めて17年目になる今年、これからこの日本語チームの活動を次の世代に引き継いでいくための取り組みについても考え初めて、行動を起こさなければならないように感じています。
この記事ではまず、昨年2023年の僕たちの活動を振り返って、今年やってみたいことをお伝えしたいと思います。
いろいろ詰め込んでしまって長い記事になってしまいましたが、お読みいただけますとうれしいです。

NVDA日本語チームの2023年の活動

NVDAの普及・啓発に取り組む僕たちの昨年の活動は、大きく四つに大別できそうです。

広報活動

1月には大阪市福祉協会主催のNVDA講演会に、野々垣さんと辻が登壇させていただきました。たくさんの方々にオンラインでご参加頂いた本イベントの様子は、NVDA日本語チームのYouTubeチャンネルでも録画を公開しております。

また、3月まで配信したNVDAことはじめに加えて、6月からはNVDAウェブはじめというコンテンツを作成して公開しました。
両者ともにNVDAの基本的な使い方をデモンストレーションを交えて紹介するコンテンツで、全社は特にNVDAをこれから使い始めようという方々向け、後者はウェブコンテンツやアプリケーションを使いこなしたい方に向けたコンテンツとして、山我さんと辻がClubhouseで配信をおこないました。

コミュニティ活動

昨年はNVDA日本語チーム・ラジオを11回配信しました。NVDA日本語チームのメンバーが何を考え、どんな活動をしているのか、日本語版開発の進捗はどうなっているのかなど、このコンテンツを通して情報発信ができたのではないかと思います。
なお、NVDA日本語チームラジオは昨年12月をもって約3年続いた配信を終了しました。
長い間お聞き頂いた皆様、毎月配信に参加してくださった日本語チームの皆様、本当にありがとうございました。

また昨年は、4年ぶりに視覚障害者向け総合イベントのサイトワールドが開催され、僕たちNVDA日本語チームも二時間のイベントをおこないました。
今回は特に、NVDAが皆さんの生活の中でどのように活用できるかという観点で、Ubie株式会社の三橋さん、株式会社SmartHRの柳瀬さん、note株式会社の仙田さんにご講演頂きました。

NVDA日本語版開発

2023年はNVDA日本語版を5回リリースしました。
どのバージョンも本家NV Accessが公式に新バージョンをリリースしてから数日で公開することができたことで、日本語版利用者の皆様にもいち早く最新のNVDAをご利用いただけたことが良かったと思います。

合わせて、NVDA日本語版開発のための技術ミーティングを雄志のメンバーで開催しました。
この活動はもともと、NVDA日本語版に英語の2級点字を表示できるような機能を追加しようという取り組みからスタートしたもので、現在はNVDA日本語版をリリースする前の最終的な動作確認や、報告された問題点への対応について議論しています。

NVDA日本語チームの運営

2023年もほぼ毎月役員会を実施し、NVDA日本語チームの運営をおこないました。
イベントの企画、日本語チーム・ラジオのコンテンツの内容、お問い合わせへの対応など、毎月様々な話題が議題に上がりました。
野々垣さん、山我さん、寺田さんをはじめ、日本語版開発者の立場で参加してくださった西本さん、本当にありがとうございました。

2024年に取り組みたいこと

僕たちは今年も、NVDAをより多くの方々に安心してご利用いただけるよう、様々な活動を継続していきます。
NVDAの使用方法や最新情報をお伝えするコンテンツの作成をはじめ、NVDA日本語チームの活動を継続し、次の世代に引き継いでいけるような取り組みにも力を入れたいと考えています。
昨年末に配信を開始したNVDA新聞では、NVDAの便利な使い方などの情報を継続して発信する予定で、現在準備を進めております。

また、NVDAの便利な使い方を発表できるようなイベントを開催したいと考えています。
詳細が決まりましたら改めて告知させていただきますので、今しばらくお待ちください。

今年はNVDA日本語チームの役員選挙の年です。
これまで、役員選挙にはNVDA日本語チームのメーリングリストを使用してきましたが、より多くのNVDA利用者の皆様にNVDA日本語チームの運営に関わっていただけるよう、コミュニケーションツールの変更やNVDA日本語チームの再定義についても検討していきたいと考えております。
引き続き、様々な形でNVDA日本語チームを応援していただけますと幸いです。

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