CSUNカンファレンス3日目

一昨日からオンラインで開催されているCSUNカンファレンスに参加しています。
三日目ともなると、午前2時にはしっかり目が覚めて、リアルタイムに配信されている発表にばっちり参加することができました。
(と書きたかったのですが、今日も2時半頃にやっと起き出して、ぼんやりした頭で発表を聞き始めました)

最初に参加したのはキオスク端末をアクセシブルにする話しで、紹介されていたマクドナルドの注文のための端末にはスクリーンリーダーのJAWSが入っているとのことでした。
実際に端末を操作して、ビッグマックのセットを注文する様子が紹介されていたのですが、端末のジャックにヘッドホンを接続するだけで読み上げが開始され、メニューの選択から注文番号の表示までを全てスクリーンリーダーを使って完了できているところがすごいなと思いました。
この端末にはキーパッドが付いていて、左右(おそらく4と6のキー)でメニューを選択して5で決定する感じで注文を進めていました。
たくさんのメニューから目的の商品カテゴリーを選択するのは上下の矢印で、他にも読み上げ速度を変更したりする設定などもあるそうです。
「ビッグマックセット、7ドル49戦と」みたいに読み上げた後、ちゃんと何カロリーなのかもスクリーンリーダーが読み上げているところが印象的でした。

次に聞いたのがAlexaを使ってAmazonでどのようにショッピングを進めることができるのかを紹介するセッション。
ほとんどはこれまでにも聞いたことがあるようなAlexaの機能でしたが、一部はまだ日本で利用できないものもあって興味深かったです。

最初に聞いたキオスクのデモが印象深かったので、アクセシブルなキオスクを構築する方法のセッションにも参加してみました。
なんでも、既存のアクセシブルでないキオスクをアクセシブルなものにするには莫大な金額が必要らしく、最初からアクセシブルな機器を開発した方が良いという話しは、普段僕が関わっているWebアクセシビリティの話しと同じだなあと感じました。
このセッションではキオスクのアクセシビリティについての10の間違いを紹介していて、全てを理解することはできなかったものの、とても興味深い時間でした。

午前6時に展示ホールがオープンしたので、オンラインでの展示をどのように実現しているのかを少し時間をかけてみることにしました。
出展者の一覧はそれぞれの出展者名がリンクになっていて、開くと出展者のプロフィールやビデオ、PDFのカタログなどを閲覧することができます。
そして、メールで出展者に問い合わせするためのボタンと、オンラインで出展者と放すボタンがあります。
全ての出展者と直接話せるわけではないのですが、今日訪れたAiraとEnvisionのブースでは、Zoomを使って出展者から直接話を聞くことができました。

特にEnvisionのブースでは、Zoomミーティングに参加した後担当者からブレークアウトルームに招待され、1対1でEnvision Grasses(めがね型の画像認識デバイス)の紹介を受けることができました。
本の文字を認識して読んだり、お札を識別したり、周囲にある物を見回して探したり(例えばボトルを選択して周囲を見回すと、ボトルがある方向を向いたときにビープ音が鳴りました)、知り合いに電話をかけてカメラに写っているものを見てもらったりと、一通りこのめがね型のデバイスでできることをデモしてもらいました。
昨年、日本向けの説明会でデモをある程度見せてもらったことがあったのですが、今回は大きなスピーカーでデバイスの音声を聞かせてくれたこともあって、とてもわかりやすくて物欲をそそるデモでした。
担当の方が「今日はせっかくブースにきてくれたから、Envision Grassesが当たる抽選に応募できるリンクを送るよ」と言ってくれて、リアルな会場で混雑しているブースでデモを見せてもらうよりも満足感の高い時間を過ごせたような気がしました。

今回のCSUNでよく聞かれたのが「このプレゼンテーションではスマートスピーカーの名称を何度も発言しますので、もしお近くのスピーカーが反応してしまったらほんとにごめんなさい。」というようなプレゼンターの配慮の言葉です。
確かに、オンラインで参加している人は、どこでどのような状況でこの発表を聞いているかわからないわけですし、そういうちょっとした気遣いができる人たちってすごいなあと思いました。

明日はいよいよCSUN最終日、今日の展示ブースで担当者と話せたことでちょっと寂しさが紛れた気がしたので、引き続きいろんなブースを回ったり、発表を聞いたりしたいと思います。

それにしても、ずっと座りっぱなしのせいか腰が…。
おやすみなさい!

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